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ただの物語 Dark Age7

一応これで打ち止めですw
実はこれが一番最初に出てきていたりして^^;

 これはただの物語です
  さらっと流して下さいね? 

++++++++++

 本を手に取り、目当てのページを開く。
 ざっと目を通し、違うのを確認して戻す。
 そしてまた別のものを手に取り、開いて確認する。

 誰かが近づいてきた。
 知っているなじみの気配。
 思わず舌打ちをする。

「こんなところに居たんだ」

 安心しきったようにそいつは言う。
 目だけを動かしてそいつをちらと見て、視線を戻す。
 そのまま無視して本を読む。

「なあなあ、今晩暇だろ?うち来るよな?」

 疑問形では聞いているがその実は勝手に宣告している。
 それは今までの経験で分かっている。
 ここで何も言わないと、勝手に時間がきたら連れ込まれる羽目になる。

「忙しい」

 一言だけ言って終わる。
 この本は必要だ。
 次の本を手に取る。

「えええ~~、暇になろうよ、いい酒も手に入れたからさぁ」
「明日の講義の準備が終わってない。一人で飲め」

 冷たく言いきる。
 通常はこれでおしまいだ。

「そこをなんとかしない?」

 珍しく食い下がる。
 ため息をついてそいつを見る。

「うるさい。そんなに相手がほしければ@@@@を誘えばいいだろう」
「出張中」

 つまらなそうに一言で返される。
 思わず勝手に出張するなと言いたくなった。
 しかしそれを@@@@に言うのは酷だろう。
 それはよくわかっている。

「なら適当に誰か誘え。得意だろう、そう言うのは」

 こいつは何を考えているのか分からないが、男女問わずナンパして遊びまくっている。
 そもそも顔が整っているせいもあり、女などは誘えば基本的に簡単についてくるし、そういう相手を判断して声をかけるのもうまい。
 なのになぜ俺のところに来るのかが分からない。

「あのね、そう言うんじゃなくて、気心のしれた友人と過ごしたい夜もあるだろ?」

 思わず眉間にしわが寄るのが分かった。

「俺にはない」

 そう言って本棚に目を戻す。

「エルス」

 名前を呼ばれて更に自分の機嫌が降下するのがわかる。
 それがわかるだろうに無視して顔をのぞきこまれる。

「お前がいいといっているんだよ。わかるだろう?」

 低い声でそう言って、キスしようとするのを持っている本で思いっきりたたく。
 バシッっと音が響いた。

「ってぇ、酷くね?せっかく整っている顔に対してなんてことをするんだよ」

 顔面を抑えて#####はそういう。

「少しくらい崩れたほうが、周りのためだ」

 そう言って次の本に手を伸ばす。
 本当にそのほうが断然平和だと思う。
 そうすればここまでの節操なしにならなくて済んだだろう。

「なあ、本当にダメ?」

 甘えたような声で更に聞く。
 これはOKを出すまで粘るつもりだ。
 思わずため息をつく。

「@@@@はいつまで出張だ?」
「えーと、5日後?」

 半分からかっているような声音に思わず眼鏡越しに睨む。

「嘘です。3日後です」

 なるほどね、それでこっちに来たわけだ。

「明日なら付き合えるが?」

 仕方ないので妥協案を出す。
 本当に今日はこいつの訪問のために無駄に時間を取られたので、これ以上付き合ってられなかった。

「ホント?じゃあ、明日でいい。今日はテキトーに誰か引っかける」 

 後ろにハートマークが付いているんじゃないかというくらい、いきなり機嫌が直る。
 相変わらず現金な奴だ。

「サンキュ、エルス」

 そう言うといきなり強引にキスをされる。
 しまった、油断した。
 強引に押しやると抵抗せずに引いて、笑うそいつを思いっきり睨みつける。

「じゃな」

 それだけ言うとあっという間に居なくなる。
 やっぱり明日の約束など反故にしてやろかと思う。

 それより先に明日の講義をどうにかしなければ。
 そう思うとさっさとあいつのことは頭から追い出し、次の本を開いた。

++++++++++

つーか、もう、関係しているのが丸わかりな会話ですな……。

学生時代の知り合った時とか、バカの死とかネタはあるけどこれ以上書いてもねぇ、と言う気がするので一旦打ち止め。
気が向いてネタがなければ、また忘れたころに出すかも。
まあ、こういう時代もあったよ~と言うことで。

それなのに今向こうのツインと一緒に仕事しているのが良く分からん。←こら
あ、あーゆー関係なしにフツーに幼馴染見たいな会話ですね。
気心知れている分、情け容赦も相変わらずないのですが。

ただの物語 Dark Age6

ま、とりあえず出るだけ出そうという魂胆です。
どっかのバカの死は出さんけどね。

 これはただの物語です。
  さらっと流して下さいね? 

++++++++++

 珍しく#####が「紹介したい奴が居る」というので仕事の帰りに指定されたバーに行く。
 #####がそんなことが言うのは初めてだったから興味を持ったというのもある。

 扉をはいってぐるっと見渡すと奥のカウンターで手を挙げたのが目に入る。
 人の合間を縫ってそこにたどり着く。

「お疲れ~」

 機嫌良くそう言われる。
 が、その隣を見て驚いた。

「@@@@?」

 #####を無視してその奥のそいつに声をかける。

「あれ?エルス?」

 @@@@も気付いてそう言う。

「え?……お前ら、知り合い?」
「まあ、な」
「うん、前から友達」

 そう二人で言うとどうも居心地が悪そうだった。
 それはそうだろう。

 とりあえず#####の隣に座って注文をする。
 #####が言葉を探しているのはさりげなく無視する。

「何時こいつと知り合ったんだ?」

 注文が来て、一口飲んでから隣をすっ飛ばして向こうにそう聞く。

「うーん、○○でナンパされたのがきっかけだね、エルスは?」

 そういう@@@@が冷ややかに#####を見る。
 居心地悪そうに身じろぐ。

「俺は大学に入っていきなり声をかけられた。それからの腐れ縁」

 そう言ってこちらも冷ややかに見る。

「へえ?でもエルスのことだからその時は寝てないよね?」
「当たり前だろ、冷たく無視したのにしつこくて。@@@@はすぐに付いていったのか?」
「ん~、まあ、こっちもいろいろあってねぇ、ちょうどいいかなって」

 ちょっと自虐モードが入っている。
 でもそれに気づかず続ける。

「それでなんで続く?」
「うん、俺も続ける気はなかったし、1回きりだって思っていたけどまた声掛けられた」
「へぇ~?」

 思いっきり絶対零度の視線で隣を見てしまった。
 基本こいつはナンパして関係を持つのは一度きりというルールを自分で作っていたはずだし、そう言う噂が流れている。
 それで厄介なことになったことはないらしい。

「いや、だってさぁ」
「だって何?」
「なんで?」

 思わず声をあげた#####を左右から冷ややかな笑みで見る。
 居たたまれず天を仰いでいる。
 こいつがこんなに言葉に詰まることはめったにない。
 だが意を決したように口を開いた。。

「いや…、ただのかわいい奴だと思ってたら、意外と中身がしっかりしてたから…」
「ふーん」
「へぇ…」

 @@@@の目がさらに冷ややかになった。
 もちろんこちらもすごく冷ややかになる。

「かわいいね…、ふーん」と口の中で繰り返している。

 だからと言って納得したとかではなさそうだった。
 #####の顔が引きつる。
 こいつの怖さがようやくわかってきたらしい。

「そ、それでだっ。エルスは」
「あ、わかっているからいい」

 #####が説明しようとしたところを、@@@@が途中でさえぎった。

「う・・・」
「エルスの良さは俺も知ってる。じゃなきゃ、友達なんてしてないよ」

 そういって、@@@@は俺に向かってにっこり笑う。
 なんか変なスイッチが入ってしまった時の空々しい冷えた頬笑みだった。
 それがまたにこやかにかわいく見えるので余計に凄味が増す。
 そのほほ笑みを見て#####の顔がさらに引きつる。

「あ、エルス、グラス空きそうじゃん。ここは#####のおごりらしいし、もっとのみなよ」

 俺のグラスの中身が僅かなのに気付き、@@@@が声をかける。
 一見明るく言うがその冷ややかさは#####にあてたものだ。
 それがわかるのでこちらも気楽に言う。

「そうだな、じゃ#####遠慮なくもらうぞ」
「あ、ああ」

 どちらにしても#####も奢る気だったらしく、そういう。
 それに微妙に場の雰囲気が少し変わったのにほっとしているようだ
 甘いな。

「第一、#####、全然飲んでないじゃん。ほら、飲んで。二人がそばにいるのに、飲めないってことはないよねぇ?」

 そう言う@@@@の微笑が更に深くなる
 こうなってしまうとだれにも止められない。
 黙ってこいつの機嫌が上向くのを待つだけだ。
 俺も黙って淡々と飲む。

 しばらくするととりあえず気持ちが落ち着いて来て、何故こいつが@@@@を紹介したなど言い出したか気になり始めた。
 その矢先だった。

「だいたいな~。俺の前に、二人が出会っているなんて、どうなんだよ?」

 いきなり俺達からの圧力込みで、グラスを重ねていた#####はいきなり二人の肩を引き寄せた。
 
「あたっ。いててっ」

 次の瞬間に俺は回された腕を思いっきりたたき払う。
 @@@@に回した腕は、キリリとつねられ多様だ。
 ざまを見ろ。

 だが両の手の甲の様子を見ながら、#####はボソッと、

「こんなに二人で牽制し合うとは思わなかった」

 と言いだした。

「はぁ?」
「何だって?」

 思わず二人して聞き咎める。
 何を言い出したんだ、この馬鹿は。

「誰と誰が牽制し合っているって?」

 思わず再度絶対零度の視線を投げかけてそう問いかける。

「え~っと言葉のあやってもんで」

 それを受けた####はしどろもどろに言葉を返す。
 そして助けを求めようと、@@@@を見たが、もちろん彼の瞳も冷ややかに居抜いていた。
 せっかく緩んだ空気が再度冷たくなる。

「だ~~~。俺が悪かったっ。俺が魅力的で、いい男だから~っ。
 でも、二人とも愛してるんだっ。俺のことで争わないでくれ」

 突然そう#####が大声で言い出し、頭を抱えてカウンターに突っ伏した。
 何を言い出すんだ、こいつは。

 あまりの的外れな言葉と、声をききつけた他の好奇の目にさらされて、思わず@@@@と目を合わす。
 こいつの節操のなさになんとなく二人してムカついて、いじった結果こいつは、“二人が嫉妬し合っている”と勘違いしたようだ。

 あまりの馬鹿馬鹿しさに、構う気もなくなる。
 痴話げんかとは一番遠いところにいる自分達が、こんな役回りをさせられるなど思いもしなかった。

「俺、帰る」
「俺も」

 @@@@がそう言って立ち上がると同時にこちらも立ちあがった。

「え、ちょっと、ちょっと待ってよ」

 慌てて####はがばっと顔を上げた。

「少し頭を冷やせ」

 思わず冷ややかに言い放つ。
 @@@@も頷く。

「じゃな」
「じゃ」

 そう言って二人揃って店を出た。


「なんか・・・飲んだ気がしない」
 
 二人で足を進めている帰り道、@@@@がボソッと言いだした。

「俺もだ」
「じゃ、俺の行きつけで飲む?」

 同じ気持ちだったので同意したら、逆に誘いを受けた。

「俺が一緒でいいのか?」
「良いも何も・・・。全然飲みたりないし。エルスが一緒でも一緒じゃなくても俺は飲むし。だったら、エルスが一緒のほうが楽しいかな~?」

 そう言って@@@@は笑ったが、3人の中で一番グラスを重ねていたのはこいつだったのをしっかり俺はチェックしていた。

「お前、飲みすぎ」

 少し呆れてそう言う。
 でもそれで顔色一つ変わらないのだから、こいつの酒豪ぶりがわかるというものだ。。

「じゃ、ご相伴しますか」
「お願いします」

 そう承諾するとぺこりと@@@@が頭を下げた。
 そして頭をあげると、にんまり笑った。

「酒の肴のネタは今日は困らないだろうしね?」

 言われて一瞬、あっけにとられる。
 でも確かにその通りだ。

「そうだな」

 俺はは苦笑いしながらそう答えた。

++++++++++

@@@@=ルークさんですw
そしてこの後のお店でレイの話題で異様な盛り上がりに、お店の方に
「何かありました?」
と聞かれたそーです 苦笑。

途中まで思い出したの続きが出てこなくて、wakka○さんに思い出してもらいましたww
ありがとうございます。

ちなみにこの中の絶対零度なルークさん、最近もまた見るはめになりました。
しかもくだらね~、痴話げんかに巻き込まれて。
巻き込まないでくださいよ、デオンさん。

ただの物語 Dark Age5

さつきのさんところに先出したものの、こちらヴァージョンです。

そうそう、当時の名前思い出しました。
『エルシフォン』通称が“エルス”です。
なのでここから先は全部自分の名前はこれに変更です。

 これはただの物語です。
  さらっと流して下さいね? 

++++++++++

 学院長室をノックすると、中から応えがあった。
 失礼します、と声をかけて、中に入る。
 そこにはこの前の話し合いにて満場一致で学院長になった銀髪の先輩が嫌々ながら、しかし手際よく仕事をこなしていた。

「ありがとうございました。読み終わりました」

 そう、借りていた分厚い書物を示してそう言う。

「ああ、書棚に戻しておいてくれるかい。ついでに学院長職も代わってくれると嬉しいんだけど」
「……何言ってるんですか、まったく」

 背後の書棚に書物を戻した後、振り返って呆れてそう言う。
 この先輩は何かあるたびに学院長職を「代われ」と行って来る。
 冗談ではない。
 いい加減腹をくくってほしいとしみじみと思う。
 もう一人の候補として挙げられてから、どれだけ苦労して押し付けたと思っているのか。

 ふと眼鏡の曇りが気になって一度外す。
 敏感な感覚を抑えるためのリミッターであるため、通常はそう簡単に外す気にはなれない。
 しかしこの学院長の居る場所なら変なものを見なくて済むため気が楽だ。
 だが、次の瞬間に見えたものに驚く。

「先輩……いや、学院長。なんですか、それ。妖精ですか?」
「エルス、これが見えるのかい?」

 学院長は仕事の手を止めた。
 その左の肩口に小さなペリドット色の光が止まっている。
 まるでホタルのように儚いが確実にそれはそこにあった。
 
「妖精とはちょっと違うかな。物心ついたころからいるんだよ。でも私以外に見えたのは君が初めてだな」

 学院長はそう言ってほほ笑んだ。
 確かに他の人から学院長に妖精が付いている、という話は聞いたことがなかった。 

「ずいぶんと希薄な……。自分もリミッターなしでないと駄目ですね」

 念のため眼鏡をかけ直して目を凝らすが、どうしても見えない。
 リミッターとはいえ、普通の人よりは見えるものはある。
 その状態で見えないとなると、かなり存在として危ういということになる。

「そう、会話もほとんどできなくてね。ようやく私の名前を覚えてくれたかどうか、っていうところだよ」

 そう言うと学院長は愛しげに指先に蛍をとまらせて笑う。
 ふと、そのほほ笑みが何かと重なった。
 何か。
 いや、何時か、だ。 
 一瞬何かにとらわれかけて、ハッとする。 
 学院長は光を自分の肩口にそっと戻して、仕事を再開した。
 それを見て、一礼してその部屋を辞去した。


 扉を出て研究室に戻りながら、自分の先ほど引っかかったものに思いを馳せる。
 なんだかすごく見た覚えがあった。
 今ではなく、はるか昔。

 前世を覚えている、といっても全てが思いだせるわけじゃない。
 前になればなるほど思い出は希薄だ。
 思いだせないこともはるかに多い。
 それでもどこか引っかかって気になる。

 そしてふと、それがいつか感覚的に分かった。
 はるか昔、あの方と自分、そしてそれぞれのツインと会ったことがあった、その時。
 確かあの方は自分のツインをあのように微笑んでみていた。
 木々は揺れ、光が差し込み、歌が……。

 ああ、だからあの人は独りで大丈夫なんだ。
 独りではないのだ。
 いつも一緒なのだ。
 だから……。

「よぉ!エルス、探したぞ、こんなところに居たんだ」

 いきなり声をかけられて思索が破られる。
 #####だ。
 先ほどまで捕まえていた感覚が霧散する。
 そのことに思わず気持ちが急降下する。 

「何の用だ」

 思わず冷ややか視線と口調で対応となる。
 そのことに気をのまれたらしく、一瞬口ごもる。

「いや、その、今晩飲みに行く話」
「断る」

 苛立ちと一緒に一言吐き出してまた足早に歩き始める。

「えええ~~~??さっきOKっていったじゃん。飲みにいこーよー」
「気が変わった」
「@@@@も一緒に行くって話だよ」
「二人で飲んでこい」

 そう言って縋って色々言う####を無視して足早に歩き続けて、研究室に入り鼻先でドアを閉めてやった。
 扉の向こうから「いって~~」という声が聞こえる。
 それにちょっとだけ気を良くし、先ほどつかみかけたモノを取り戻そうと感覚を伸ばす。
 だが、あのとき届きかけたそれは二度と現れてくれなかった。

 なんだろう。
 とても大切なことだったのに。
 確かに思い出したと思ったのに。

「仕方がないか」

 取り逃したものを何時までも追っていても仕方がない。
 そう割り切って、机に戻る。
 そうして魔法研究の続きに戻った。 

++++++++++

という感じがこちらにありましたw
ちなみ、結局この日は拉致られて(笑)、3人で飲みに行ったそうです。
きっとまたレイを冷ややかにいじめまくったに違いない 苦笑

ちなみにさつきのさんの方は「【銀月外伝】 Dark Age  ~妖精の囁き~」にてアップ済みです。
本当に何回目の連動企画だろう 苦笑

あ、ちなみにwakka○さんとこの連動・ルーシェ踏みつけ事件の「枯葉」もあるのだが、これは明日アップしますね。

ただの物語 Dark Age4

で、後日談です。
とりあえず読んでください。

 これはただの物語です。
  さらっと流して下さいね♪ 

++++++++++

 昼になり、食堂で一人になれる場所にきてようやく一息をついた。
 昨晩のことで体が重いので、思ったより動けずにいることに舌打ちをする。
 同時に眠い。
 何度あくびをかみ殺したことか。
 だからと言って病気でもないのに仕事を休むわけにはいかず、普通どおりに午前中は行ったつもりだ。
 後であの馬鹿を殴っておかないと気が済まない。

「ここ、大丈夫かい?」

 声を掛けられて目線をあげると先輩教授の****さんが居た。
 そのことに内心安堵する。
 今は中途半端な知り合いと一緒になるのは億劫だった。

「どうぞ。空いてます」
「ありがとう」

 そう言うとその銀髪蒼眼の先輩教授は前に座る。
 そして面白そうに訊ねる。

「その分だと朝から生徒たちの間に広まっている、楽しい噂は知らないようだね?」
「噂、ですか?」

 不思議そうにそう聞く。
 基本生徒たちの噂には出来るだけ耳を貸すようにしているが、今日は何も聞いた覚えがない。
 注意力散漫で聞き逃した可能性もあるが。

「そう、噂。君がとうとう#####助教授のモノになったっていう噂」

 聞いた途端咳き込む。

「大丈夫かい?」

 差し出された水を目だけでお礼を言って、飲み干す。

「なんですか、それ」

 思わず聞き返す。

「その通りの噂。どうやら○○○学部の生徒から広まったようで、更に君の今日の物憂げな様子と合わせて、どうやら事実らしいとすごい勢いで広まっているようだよ」

 ○○○学部、というのは#####が教べんをとっている学部だ。
 ということは本人が吹聴して回ったに違いない。

「何せ君はどんな人の口説き文句も軽く流していただろう?だからきっと誰のものにもならない人だと思われていたようだ。それなのに今回の噂だ。余計に広まるのが早かったみたいだよ」

 言われて思わず気持ちが零下に下がるのを感じる。
 多分目の前の先輩教授はそれも分かっているようで、気遣うような面白がるような瞳で見ていた。

「どうする?本人が来たけれど……」

 俺は入口に背を向けて居たので気付かなかったが、先輩は入口のほうが見える位置になる。
 そもそもこのテーブルの位置は建物の構造上、入口から分かりにくいところにある。
 更に背を向けてしまえばまず気付かれない。
 だからこそ煩わしさを避けるときはここに座る。
 多分それを知っているから先輩と#####はここにいると検討をつけることが出来るのだろう。

 言われて後ろを振り返り、自分の生徒と談笑しながら入ってきた#####を確認する。
 どうやらこっちにはまだ気づいてないようだった。

「ちょっといいですか?」

 一応同じ席にいる以上、席を立つときに礼儀として断りを入れる。

「どうぞ?」

 面白そうに、にこやかに見ている先輩を置いて席を立って#####のほうへ向かう。
 同じ食堂に居る生徒たちの目が追ってくるのを感じる。
 確かに今日はいつもよりそういう目が多い気はしていたが、その噂のせいと納得する。

「やあ、***。探していたんだ」

 気付いたそいつが嬉しそうなにこやかに言う。
 こちらも対外的な笑みを浮かべて近づく。
 下手なことを言い出す前に側に行くと、嬉しそうな顔した。

 その油断する瞬間をねらって膝を鳩尾に入れる。

「がっ」

 綺麗にハマったようで、呻いて体を曲げる。
 手に持ったトレイを離してぶちまける前に取り上げ、近くのテーブルの上におく。

「何くだらねぇ噂ながしてやがる」

 そう#####にだけ聞こえる小声でそういい、次に首の後ろの盆の窪に肘を思いっきり落とす。

「う・・・・」

 そう言って倒れるのを見て踵を返す。
 一瞬食堂が静かになる。

 そして少しづつ後ろでざわめきが起こるのを無視して歩く。
 大昔にやった体術だが、どうやらこの体でもうまく動いて効いたようだった。

 そうして先ほどのテーブルに着き、食事を再開する。
 周りの人間がちらちらとこちらをうかがっているのが分かるがそれは黙殺する。
 先輩はその一部始終を面白そうに見て、それ以上は何も言わなかった。

「あの、先生?」

 恐る恐る一人の生徒が声をかけてきた。

「何?質問?」

 きわめてにこやかな笑顔を張り付けてきく。

「あの……、その、#####先生、動かないんですけど……」
「そうだろうね。気絶するところを狙ったし綺麗に入ったから、それで動いたらすごいな」

 そう言うとその生徒は次の言葉が告げないようだった。

「でもあのままでは……」

 別の生徒がそういう。
 どうやら本当に気絶しているようで、騒ぎになっている。

「大丈夫、誰かが保健室に連絡を入れるだろうし、少しぐらい床に転がしておいても問題ないよ。#####先生は丈夫だからね」

 そう言うと目の前の先輩は必至で声を抑えて笑っている。

「はあ」

 生徒はそう言うと立ち去って行った。
 ふん、少しぐらい寝込めばいいんだ。

「その様子だと噂は本当のようだね。やるなぁ、#####」

 笑いすぎて涙がにじんだ眼をぬぐいながらそう言われて、憮然となる。

「それを確かめに来たんですか?」

 思わず冷ややかにそう聞いてしまう。

「そうだね、それもあるし、色々気になってね。君が納得づくなら私がどうこう言う問題ではないから、別にかまわないんだけど」
「納得……はしてませんが、面倒になっただけです」

 何が、とは聞かないがきっとわかったのだろう。
 先輩は苦笑して食事を続ける。

 どうやら後ろでは保健室の先生が着いたようだった。

++++++++++

と言うことが後日ありました orz
ちなみに気絶させられた当人曰く

「誤解だっっっ
おれはあの時何も言ってないって
そんな噂流すわけないだろっっ
ほかの子がつかまらなくなるだろがっっ
おれはずっと“ツインが居る”ってことにしてたの」

とほざいてました。
こんのプレイボーイは~~~~~
でもこの時だけ、らしいですわ、何も言って無いのは

さらにここに出てくる先輩教授が誰かさんにメッチャ似ているな~~~~って思って確認したら
「違和感無さ過ぎです♪」
とお返事来た時には更に気が遠くなりました……。

どんだけ腐れ縁なんですか、トールさん……。

ちなみにこの時代のトールさんサイドのお話はさつきのひかりさんのブログ、“のんびりやさしく”の「【銀月外伝】 Dark Age  ~暁闇の底で~」で、
ルークさんサイドのお話はwakka○さんの“魔女の家頁”「Dark Age ver.Luke」にて
レティシエルさんのお話はよしひなさんのmixiブログ「Dark Age ver.Ray 」にて読むことが出来ます。

なんか連動企画になっちまいましたが
「表に出せ!」
つったのは私だったして えへ♪

一応一連の流れはこれで終わりですが、他に後2個ばかりネタがあります。
読みたい人っているのかね???

ただの物語 Dark Age3

前説明は省略しますね。

 これはただの物語です。
  さらっと流して下さいね? 

++++++++++

 髪をかき上げる感触にふと眼を開ける。

「大丈夫か?」

 そう#####が聞く。

「………どこをどう取ったら大丈夫に見える?」

 憮然としてそう聞く。
 男に、しかも油断していたとはいえ#####に組み敷かれるなんて失態を演じるなんて。
 どちらにしても抵抗を放棄した段階でかなり自棄になっていたが。
 今も体がだるく、はっきり言ってすべて忘れて不貞寝してしまいたい気分だった。
 もちろんその前に体も洗い流したかったが。

 そういう#####は勝手にシャワールームを使ったらしく、髪がぬれていた。
 
「そう答えられるんなら大丈夫だな」

 そういって笑うのを見上げる。
 なんとなくこいつが同性にもそれなりにモテたりするのがわかるような気がした。
 確かにこうやってみるとそれなりに魅力的に見える、のはきっと自分が今弱っているからだと強引に結論付ける。

「寝る、とっとと帰れお前」
「なんだそれ、冷たいな~」

 そう笑ったそいつを睨みつける。

「るさい。気分が最低なんだ」

 それだけ言うと目を閉じる。
 今更ながら自棄になって身を任せたことに軽い自己嫌悪に陥っていた。
 するといきなり額にキスされる。
 それに気づいて目を開けると間近に#####の顔があった。
 睨むのを無視して、真剣な顔して覗き込んでいた。

「最低ついでに全部吐けよ、何があったのか」

 言われて視線を軽く外す。
 確かにこれ以上情けないこともないか、と思う。

「……、ツインの親友だったんだ、彼女」

 ぼそっと言いだした俺に怪訝な顔を一瞬する。

「あの、ぶつかった彼女か?」

 確認されて頷く。

「ツインは…」
「ツインはどこに居るかわからない。そもそも今も自分のツインという存在であるかさえも」

 #####は怪訝そうな顔になる。

「前世で、彼女はある研究施設に研究員をしていた。だが罠に陥れられて逆に人体実験の材料にされてしまった。俺は、それを助けれなかった。助けると誓っていたのに」

 言い出してその時のことが思いだされる。
 一番の失態だった。
 自分は彼女を守りきれると思いあがっていたのだ。

「手を出せなくて、助けられなくて数年たって放棄された彼女は彼女じゃなくなっていた。魔に体も魂も侵され人でさえなくなっていた」

 言いながら涙があふれてくる。
 あの悔しさは今も覚えている。

「でもそのままにしておけなくて、助けたくて、自分の手で殺めたんだ。それで助かると思った。しかし違っていた。魂さえも魔や他の魂と切り貼りされていて通常の中間生の場所に来てなかった。いや、来れなかった」

 じっと#####が聞いているのがわかる。
 もう目を開けて見ていられなかった。

「転生ぎりぎりまで、魔に侵された魂が落ちる狭間の世界で探し回った。でもいなかった。俺は魔界には行けないし、闇の奥にも行けない。
 でも魂は転生して旅をすると聞いた。だから一縷の望みをかけて俺は今ここに転生してきた。忘れたくなかったから。
 しかしこの世界にも彼女を感じない」

 #####が言葉を探しているのがわかる。

「その、お前はツインの影響を……」
「俺が無事だったのはことが起こる前にツインがツインコードを切って細くしていたから、影響が少なくて済んだだけだ。それがなかったツインの親友はショックで人形のようになってしまっていた。彼女とそのツインもこの事件に巻き込まれたから……。でも俺もその後正気を保っていた覚えはない」

 そいうって言葉を切ると#####も黙り込んでしまった。
 これ以上何をどう言って良いのかこちらも分からず、何を言って良いのか分からず黙る。
 しばらく沈黙が続いた。

「それでも、ツインの親友の子は転生できたんだな」

 ポツリと#####がつぶやく。

「ああ、だから驚いたし、逆にツインの不在もくっきりと思い知らされた」

 そう答える。
 涙は止まっていた。
 まったくなんでこんな奴にこんな失態ばかり見せることになっているだろうかとふと思う。
 めぐりあわせ、なんだろうな。

「大丈夫じゃないのか」

 いきなりそんなことを言い出す。

「***は諦める気ないだろ?ツインを探しだすことを。じゃなきゃこんなに苦しんだりしなだろうし、ならいつかは巡り合えるだろ」

 のんきなその言い方に一瞬ムッとして、思わず目を開けて睨む。
 だが言い方はのんきながらかなり真面目な目をしていた。

「おれだって諦める気はねーもん。大丈夫だって。いつか会えるさ」

 そう言って笑うこいつをみたら、一度最低まで落ちていた気分がちょっとだけ浮上した。
 もちろん胸の奥にあったものをぶちまけてしまったのもあるとは思うが。
 だから、自分が知っていることと感知したことを教える気になった。

「ツインコードはさ」
「うん?」
「自力で切っても完全には切れないんだとさ。すごく細くて感知できなくても繋がっているというのを聞いたことがある」
「へえ?」

 言った途端やっぱりこいつの雰囲気が変わった。
 
「リミッターがなくてお前と近くに居るからわかるけど、お前のツインコード、完全に切れていない。ほんのわずかだが繋がっている。だからそこから辿れば見つかるはずだ」

 そう、それは本当にかすかだったが確実につながっていた。
 それをきくと#####は本当にうれしそうに笑った。

「サンキュ、***。愛しているぜっ!」

 そう言うといきなりがばっと抱きついてきた。
 そしてキスされた。

「やめろっ!!おまえはっ!それをきいてどうしてこういうことが出来るっ!」

 強引に引き離してそう怒る。

「え~?だって本当に愛しているんだぜ?」
「そう言うのはツインにだけ言えばいいんだ!」

 そう言ってもにやにや笑っている。
 まったくどうしようもない。

「もう帰れっ!」
「え~、こんな時間交通がとまっているじゃん。泊めてよ」
「知らんっ!」

 そう言って上掛けに包まって背中を向けてやる。

「ちょっとぉ、冷たくないかぁ?一緒に眠ろうよぉ」
「断るっ!」
「ケチ」

 そう言うと背後でごそごそと身支度をしているのを感じる。
 それを無視していると背後から声をかけられた。

「じゃあ、また明日な」

 その声が届いたかと思ったら、強引に肩を掴まれ向き直され、またキスされる。
 思わず手元に合った枕で殴ってやる。

「誰が会うかっ」
「うん、***はそう言っているほうがらしいよ」

 そう言って笑うと#####は出て行った。
 ったく。
 半分呆れ切った感じでそのままベッドに突っ伏した。
 どちらにしても体はすごい疲れていたからそのまま眠ってしまったようだった。

++++++++++

弱音吐きまくり編です 苦笑

そーいえばこれのチェックお願いした時にぽそっと
「二人とも全裸なんだよね~」
と言ったらよしひなさんが脱力して灰になってましたねぇ ←他人事

いーじゃんそれくらい。
こっちは半リアルで思い出させられたんだから、もっと脱力・自棄モードでしたわよ。

ちなみに以前にレティシエルは「ツインはいる」と言ってましたが、実はツインコードが切れているのに気付いて問いただしたということがありました。

これもそのうち書くか~~~。

で、後日談編に続きます。
あるんだな、後日談 苦笑
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なに見え遠足三期生です。
参加した後に起こった色々な「上」及びその関連のことを書いてます。
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