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ただの物語18 出立2

という訳で続き。

一応ひとまとめのお話です。
あまりにも長いと読む方も面倒だろうと思いまして(苦笑)

注:これはただの物語です。
  さらっと流してくださいね♪


*****

 ため息をついてルーシェは頭を抱えた

「あー、もう。エル・フィンの性格から考えれば、そう簡単に仕事を辞める訳ないのは分かっていたはずなのに、何でだまされるんだろう。
 リシャルテは知っているのか?」
「リーシャは知っているよ。最初から全部」

 そう、今は遠く離れた幼馴染には隠し事が出来ないので、最初から全部話していた。
 最も話したところで彼女もちゃんとこちらの立場を分かってくれるからそこから秘密が漏れる心配などしていなかった。

 それを聞いてさらに唸るルーシェを仕方なしに見る。

「良く考えりゃ、確かに心当たりがあるな。
 ここは主要都市とされてないけど、主要なスフィアがあるから軍も重要視しておかしくないな。
 さらにお前が来てから才能ある子供たちの誘拐事件も格段に減った」
「俺一人の力じゃないけどね」

 そう、俺以外に何人か軍籍を隠してこの街に赴任してきていた。
 それを知ってさらにルーシェが唸っている。

 ちょっとヒントを与えれば、大抵のことは見抜ける奴なのか変わりがない。
 だからこの街の評議会議員などやれるんだろう。
 ただその気づき具合がもうちょっと早いともっと良いんだが、そのおかげで助かったのは確かだ。

「ま、過ぎたことは仕方がない。飲め」

 そう言って持参した酒を示す。 
 そして切り替えが早く、あまりにも悩んだり後悔しないのも彼のいいところ、なんだろうな、多分……。

「明日の朝一で移動だと伝えただろ?今から飲める訳がない」
「つまんない奴~、付き合えよ~」

 そう言って拗ねる。
 子供かお前は。

「あーあ、明日になってお前がいなくなったと知ったらレオンが泣くなぁ」

 いきなり話の矛先が変わった。
 なぜそこでお前の下の息子が出てくる?
 思わず眉間にしわが寄るのが分かる。

「レオンはお前にすごく憧れているからなぁ。
 『大きくなったらああいう風になるんだ』って今から決めているから、分不相応な魔法に手を出そうとするんだな、あれは。
 お前が注意してくれたから、今は止めたけど」

 言われて数日前に注意したことを思い出す。
 親に言われても止めないことを俺が言って意味があるのだろうかとちょっと心配したが、あれ以来、兄や姉が勉強するレベルの分不相応な魔法を覚えようというのは止めたらしい。
 覚えてしまった魔法も学校に行くまで使わないことを約束させたことも守っているのか。

 最も学校に上がる前にあそこまで出来るのは才能がある証拠だから、出来れば俺が教えてみたかったが、まあ、それは仕方がない。

「あそこまであの子が尊敬して懐くとは思ってもみなかったな。
 これでレオンが女の子だったら、エル・フィンに責任取って嫁に貰えとか言えるんだけど」

 思わず頭を抱えたくなった。
 どうしてこいつはこう変な方向に言うのだろう。

「残念だったな、男の子で」

 思わず憮然と言う。
 あまり楽しい話題ではない。
 そもそもこの任務を請け負った原因を思い出し更に嫌な気分になった。

「お前が良ければ男でも嫁に出すけど?」
「ルーシェンス」

 さらに暴走するのを静かにフルネームを言って止める。

「俺が、その手の冗談の類を、嫌いなのを、忘れたのか?」

 静かに見据えてゆっくり染み込むように言う。
 ごくり、とルーシェが唾を飲み込むのが分かった。

「わかった、もう言わないから」

 そう約束させると、思わずため息が出た。
 ったく、通常の別れの前の友人との交流の話題じゃないぞ。

 そう思って横を見ると、シェーンが声を殺して笑っていた。
 それを静かに睨みつける。

「明日……、何時くらいだ?」

 ルーシェがそう聞いた。

「何故?」
「見送りをしたい」
「それをされたくないから、言わずに行くつもりだった」
「そうか……」

 そう言うとルーシェも黙ってしまった。

「そろそろ帰らなくていいのか?奥さんが心配するぞ」

 そう促すと、そうだな、と言って立ち上がった。

「行く前に会えてよかったよ、エル・フィン」
「ああ、来てくれてよかったよ、ルーシェ」

 そう挨拶を交わすと、ルーシェは帰っていった。
 見送ってからふと机を見てしまったな、と思う。
 せっかくルーシェが来たんだから、動物のおもちゃを渡せばよかった。

 まあ、名前を書いて置いておけば気づくかな。
 そう思うと休むべく、椅子に座ってシェーンに寄りかかる。

「ベッドで休んだ方がいいんじゃないのか」
「また明日の朝片付けるのが面倒」

 もともとどこでも眠って休めるように訓練されているから、一晩くらい平気だった。
 しかもシェーンがいる。
 これ以上安心できる場所もない。

「お休み」
「ああ、お休み」

 声をかけて目を閉じた。


******

別名“ぶっ飛び父さんルーシェ”の回って言いたくなってしましました~。
でもこういう人、だったそうです……、双子の兄弟の証言によると。
おーい……マジかい??

でもこういう人だからエル・フィンと友達関係長かったのかもしれないですね。

で、本当はまだ続きますが、それは後日。

受け取り方はご自由にどうぞ♪




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Comments

わーん。お父さんーーーっっ^^;
Posted at 2009.07.15 (20:48) by かほり (URL) | [編集]
パパ・・・☆
Posted at 2009.07.15 (20:54) by *ひなた* (URL) | [編集]
・・・ぶっ飛んでいないと思うのは・・・私だから?(笑)

「いや~~、人間こんくらいがいいんだよ(^_-)---☆」
Posted at 2009.07.15 (22:27) by wakka○ (URL) | [編集]
本当にこういう方だったんですねぇ。
先日リーシャがしみじみ思い出してました。
切り替え早い所や深刻にならないその明るさが大好きだったみたいo(^-^)o
三者三様でバランス取れてたんだろうなぁ。

ちなみに秘密を守るのはいいけど、私にもブロックをかけてほとんど教えてくれないのはどうなんだろ…。知る必要はないってシャットダウンされまくってます。。
昔から変わってないんでしょうねぇ(^_^;)
Posted at 2009.07.16 (00:06) by マッチャ (URL) | [編集]
> わーん。お父さんーーーっっ^^;

さすがレオン君のパパですよね~~~。
Posted at 2009.07.17 (15:15) by たか1717 (URL) | [編集]
> パパ・・・☆

はい、ああいうパパです。
納得しました??
Posted at 2009.07.17 (15:16) by たか1717 (URL) | [編集]
> ・・・ぶっ飛んでいないと思うのは・・・私だから?(笑)
>
> 「いや~~、人間こんくらいがいいんだよ(^_-)---☆」

そう、貴女だから(笑)
まあ、バランス的にはちょうど良かったかもね~~~(-_-;)
真面目すぎてから……。
Posted at 2009.07.17 (15:17) by たか1717 (URL) | [編集]
> 本当にこういう方だったんですねぇ。
> 先日リーシャがしみじみ思い出してました。

しみじみ………・。
しみじみ思いだされても……。
こっちは脱力ものでしたorz


> 切り替え早い所や深刻にならないその明るさが大好きだったみたいo(^-^)o
> 三者三様でバランス取れてたんだろうなぁ。

本当にちょうど良いバランスだったようですよ~。

> ちなみに秘密を守るのはいいけど、私にもブロックをかけてほとんど教えてくれないのはどうなんだろ…。知る必要はないってシャットダウンされまくってます。。
> 昔から変わってないんでしょうねぇ(^_^;)

いや~~~、それはお互い様で(苦笑)
こちらもブロック多いですよ。
困るよね。
Posted at 2009.07.17 (15:19) by たか1717 (URL) | [編集]
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なに見え遠足三期生です。
参加した後に起こった色々な「上」及びその関連のことを書いてます。
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