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ただの物語・断片17

先日なぜか降りてきた話です。
半分本当なのかどうなのか定かではないけど、まあ、載せようと思います。

でもこれはただの物語です。
さらっと流してくださいね♪


******


 教えられたとおり路地を曲がると、そこは取り込み中だった。
 1対3で恐喝ともリンチともいえる状態だった。
 相手をしている一人もある程度鍛えているような感じだったが、チンピラというかやくざというかの3人の方が有利なのは確かだった。

 そいえば路地の入口にクモの巣のようなシールドがあったような気がする。

 このまままっすぐ通り過ぎさせてもらえそうか思わず観察する。
 しかしこの狭い路地ではどうも向こうへ通り抜けさせてもらえなさそうだった。

 仕方ない、引き返して人に道を聞くか。

 そう思って引き返そうとした時に恐喝しているガタイの良い人相が悪いチンピラの一人がこちらに気付かれてしまった。

「何だお前、こいつの仲間か?」

「いえ、ただの通りすがりです」

 聞かれて思わず答えて帰ろうとする。
 しかし相手も聞いていなかった。

「ただの通りすがりがこの入口の結界を超えられるわきゃねーんだよ」

 あ、やっぱりあのクモの巣のようなものは結界のつもりだったらしい。
 何も知らない一般人にしか通用しないようなちゃちなものだったが。

「逃げてください!」

 やられている方がそう声をかけてきた。
 そして何かこちらの放る。
 足もとまで転がってきたそれが身分証明書なのに気付いた。
 思わず拾うが、もっただけで軍のものだと分かった。

「それを持って××まで行けば、大丈夫ですから」

「こいつっ!」

 やられているのに自分を盾にして民間人の身柄の保護をしようというのだろう。
 確かにこの方法が今の彼には精いっぱいだろう。
 でも及第点を与えられないな、とひそかに嘆息する。

 向こうは俺が足が竦んで動けないと思ったようだった。
 チンピラの一人が中剣を取り出してこちらに向かってくる。

「残念だけど、これを見られた以上そのまま返すわけにはいかないんでねっ」

 何かあまりのありきたりなセリフにちょっとうんざりする。
 こういう連中はそう言うように教え込まれているのだろうか。

 そう思っている間にそいつは上段から斬りかかって来た。
 それを左によって避け、そのままそいつの剣を握っている右手をつかむ。
 その勢いのまま引っ張り、右ひざを鳩尾に入れる。

「がっ!」

 きちんとハマったようで奴がうめいた。
 ゆるんだ右手から剣を奪い取り、その柄で首の後ろを一撃し、気絶させる。
 地面に倒れたと同時に後ろ手でスペルを描き、捕縛魔法を発動させた。

「貴様っ!」

 それに気付いたもう一人が剣を抜いてそのままこちらに突進してくる。
 それを奪い取った剣で受ける。
 
 なんだ、思ったよりたいした腕ではないな。
 力と勢いだけで押してくる馬鹿の典型的なパターンだ。
 確かに力はあるから、相手によっては断然有利だろう。

 そのまま力で押してはじくと、向こうはたたらを踏んだ。
 更に切り込んでくるのをよけて剣を握った腕の腱を切る。
 痛みで剣を落とすのをみて、こちらも捕縛する。

 最後の一人を見ると、こちらは魔法が使えるようで、相手を魔法でがんじがらめにしたところだった。

「てめっ」

 二人がやられたことに逆上して、いきなり電撃系の攻撃魔法を使って来た。
 とっさにシールドを作って防御する。
 あたり一面稲妻が走る。

「貴様何者だっ!」

 あまり強い相手とやったことがなかったらしく、相手は焦っているようだった。

「通りすがりですが」

「ただの通りすがりがそんなこと出来るわきゃねーんだよっ!△△のとこのもんかっ」

 それには答えず、気付かれないようにひそかに相手の周りにスペルを描く。

「無視すんじゃねぇっ」

 そう言って相手は再び電撃を放つ。
 それを途中で受け止めて、そのままお返しする。
 どうやら防御系は苦手らしく、そのまま受け取ってぶっ飛ばされてしまった。
 
 壁に当たってしまい、さすがにダメージが大きそうだった。

「くそっ」

 そう言ってこちらに何かしようとしたところで、ひそかに描いていた魔法陣が完成する。

「捕縛」

 言霊を使うと光の糸が幾重にもそいつを縛った。

「てめぇっ」

 ぐるぐる巻き状態になったそいつが罵詈雑言をはこうとするので、鳩尾にこぶしを入れて黙らせる。
 ったく、何でこれくらいの連中に袋になるのかわからない。
 
 奪い取った剣を放り投げて、思わず静かにやられていた奴を睨む。
 そいつはあまりのことにびっくりしているようだった。
 それを見て身分証明書を放り返す。
 所属を確かめる気にもならない。

「おいっ!大丈夫かっ!!」

 その時俺が来たのと反対側から、聞いた覚えのある声が聞こえた。
 そちらを振り返ったらやはり思った通りの人物がいた。
 そいつもこちらを見てびっくりしたようだった。

「部下の質が悪いぞ、デオン」

 俺は苛立ち紛れに文句を言う。

「そういうなってエル・フィン。俺一人じゃ鍛えるにも限度がある」
「にしてもこの様はなんだ。酷いにもほどがある」

 そう言ってまだ相手の捕縛魔法に捕まって四苦八苦しているそいつをさす。
 それを見てデオンも呆れと困惑している。

「確かにな、これはひでーや。帰ったら魔法系の特訓やり直しだな」

 しみじみ言ったそいつの台詞には、のほほんとしたセリフと反対に凄みを感じた。
 転がっている部下が青くなるのが分かる。

「しかし今の部署は魔法系の強いのが居なくなぁ。お前が戻ってきてくれたらありがたいんだけどなぁ」
「断る」
「そう言うなって。俺とお前の仲だろう?お前の希望だといえばいくらでも根回し可能だし」
「だから断る」
「まったくお前があっちに引き抜かれてからロクな人材いないようで回って来なくてな」
「そんな訳なかろう。お前の教育がなっていないだけなのを俺や人事の奴のせいにするな。断る」

 全く人の話を聞いてないのは相変わらずか。
 いや、分かっていてワザと聞かないのか。

「そういえばお前さん、配属先ここの近辺じゃないだろ?何故居る?」

 気が緩みそうなときに静かにそう切り込んでくる。
 どうやら探られているらしい。
 このあたりは相変わらずだ。

「偶然。別件でこちらの方に用があった」

 事実俺がここに居るのは軍とは関係がなく、別件のついでだった。

「ちょうど良かった、これはこの先でいいのか?」

 話をそらすべく行き先のメモを見せて確認する。

「ああ、ここを抜けたすぐ先だし、確かにこの道が近道だな。
 分かった。じゃあ、上を通して協力要請したらこっちに一時的にも来てくれるな?」

 教えてくれたが、話はそらされてくれなかったか。
 
「上の命令ならば」

 仕方なしにそう答える。
 やれやれ、そっちまで面倒見る羽目になるのか。

「これで貸し二つだからな。覚えておけよ」

 そう言ってその路地を抜けようとする。

「オーケー。借りといてやるよ、その時はよろしくな。フィンフィン」

 久しぶりに妙なあだ名で呼ばれて思わず脱力する。
 思わず壁に手を付いてしまった。

「それ……、絶対他では言うなよ」

 静かに睨むとデオンは分かった分かったと言っていたが、本当に分かったものか定かではない。

 とりあえず路地を抜け、目的地に足を運んだ。


******

長くてすみません~~~~。
なんか書いていたら長くなった。

まあ、そんなこともありますね。

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なに見え遠足三期生です。
参加した後に起こった色々な「上」及びその関連のことを書いてます。
妄想かもしれないこの話、楽しんで頂けるとありがたいです。

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