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紅緋古譚 32 廊下

「お前がルージュか?」

 すれ違いざまに言われて、振り返る。
 制服組だ。
 背中までのばした金髪と緑色の瞳が印象的な女だ。

 制服の前を開いて、豊満な胸を見せつけている。
 通り過ぎてい行く男どもは制服組も戦闘員もその胸に釘づけだった。
 ただ、おれから見たら「大きいだけ」という印象なんだが。

「ふうん、奴が入れ込んでいる、と言うからどんな奴かと思えばこんな貧相な女だとはな」

 完全に馬鹿にしきった様子で腕を組み、こちら値踏みした。
 そのポーズによって、更に胸が強調される。
 嫌な女だな。

 しかし、あのおれと同じ色彩の女の方がよっぽど妖艶で、色気があったな、と思う。
 あちらの方が格上かもしれない。

「奴もモノ好きだな。確かに毛色が珍しいには違いないが」

 言葉の端々に見下しているのが分かった。
 
 同時に今、奴がこいつを丸っきり相手にしてないだろうことが、何となく分かった。
 それで気にしてこちらを見に来たのか。

「ふふん、まあ、お前ならば放っておいても問題ないか。
 せいぜい今のひと時を楽しむんだね」

 そう言うとその金髪の女は踵を返して去っていった。

 馬鹿らしい。
 何であのバカの為に、こんな不愉快な思いをしないとダメなんだ?

 何となくムカムカして、おれは歩きだした。
 次会った時に奴には思いっきり、八つ当ってやる。

 関係した女くらいちゃんと面倒な事をするなと。

 そう思いながら、廊下を歩いた。
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なに見え遠足三期生です。
参加した後に起こった色々な「上」及びその関連のことを書いてます。
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