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紅緋古譚 31 回顧

 最初に戦闘員として配属されたチームは最悪だった。
 配属されたその日に、訓練後のロッカーでいきなり襲われた。

「お互いよく分かり会う為には、コミニュケーションが大事だよな。」

 そう言ってリーダーを始め全員にやられた。
 もちろん終わった後に、全員を斬った。
 あんなやつらでも、やはり血は綺麗な赤なのが不思議だった。

 真っ赤に染まったおれは拘束され、司令官に厳重注意をされた。

「たかが味見された位で、作戦前に全員を病院送りにするな」

 と言うのが言い分だった。

 結局死亡者も出たらしく、作戦に支障があったのもあり、チームは解散、直ぐにおれは別チームに移動になった。

 次のチームでは通達があったのか、作戦前には行動して来なかった。
 ただ作戦の功労者が、一番におれに手出し出来る決まりになった。

 しかし作戦終了後の帰還途中に欲を出した馬鹿達が、言い合いになりおれ以外の全員が負傷する事態になった。

 結局おれは放出された。

 またチームによっては作戦の移動中におれに手を出そうとし、つい敵と同じ様に斬った為、作戦中断をする事となった。

 しばらくおれはチームを転々とした。

 時にはただのマスコット扱いをしようとしたチームもあった。

「司令官殿も気が効いているな。御褒美を先にくれるなんてな」

 そう言うバカもいたが、そいつらに手を出される前に切り倒した。

 おれに手を出さないチームでも、息が合わず怪我させる事があったため、中々落ち着かなかった。

 今のチームに来た時には、作戦が終わって帰るまでは手を出すな、という通達が来ていたようだった。
 オーカーからそう聞いた。

「もっとも俺は女に不自由してないから、お前みたいなのに興味は無い」

 そう言い放った。
 ただそう言いながら、こちらのせいにして手を出すのが、男共の常套手段だから、信用していなかった。

 でもそのチームは実際におれが「女」だと言うことには、あまり興味がないようだった。
 淡々と作戦をこなし、終わったらさっさと街へ気晴らしに行った。
 飲みに行っても、おれが女だと言うのを忘れて、ただの年下の新参者扱いだった。

 チームの奴には手を出さない。
 それがこのチームでの暗黙の決まりごとのようだった。
 それを破ったやつは基本、放逐された。
 実際におれに手を出そうとした奴は、おれが斬った為に出ていかざる得なかったのだが。 

 おれの位置も決まり、先発で相手を撹乱する役目を与えられた。
 女だ、という点も相手を混乱させる材料だったらしい。
 そんなおれのフォローに来るのは何時もオーカーだった。
 他のメンバーでは、対処しきれない、と言うのが奴の言い分だった。

 おれが戦場では陶酔して戦うため、周りが良く分からなくなった。
 その為奴もひやひやする場面があったらしい。
 おれに対する対処法を取得するまで、大変だった、とは最近になって聞いた話だ。

 実際オーカーはおれの意識が無くても、手を出さなかった。
 どんな場面でも、怒鳴られたことはあるが、そう言う意味では信頼していいのだと思った。

 またオーカーといると、他の男たちがやたら滅多ら言い寄ってくると言うのが無かった為、相手が暇な場合は一緒にいるようにしていた。


 “狼”と関係を持ったことに対して、オーカーは逆に安心した様子だった。
 まるでにーさまの様に色々と心配をしていたようだった。

「組む相手としては当たり前のことだ。
 お前が何かあったら、俺が迷惑だ。
 だから何かありそうなら、先に言え」

 とは奴の言い分だった。

 だからつい色々と聞いたりした。
 何故か時々頭を抱えて、唸られて、こちらがびっくりした。
 
 そんなに変なことだったんだろうか。
 よく分からない。

 とりあえず、おれは居場所を確保した。
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なに見え遠足三期生です。
参加した後に起こった色々な「上」及びその関連のことを書いてます。
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