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紅緋古譚 18 対価2

 そいつとの行為は初めてのことばかりで、逆におれは戸惑った。
 事が終ってからも、しばらくは体中が熱くて、何も言えなかった。
 自分の体の反応が、信じられなかった。
 奴はおれの上で、息を整えてながら、言いだした。

「お前、反応、マジで可愛すぎ。途中で、本気になっちゃったじゃないか」

 自嘲気味にそう言う奴に対して、思わずムッとした。
 どういう意味だ。
 思わず近くにあるそいつの顔を睨んだ。

「すげー良いし。噂以上だし。ああもう、絶対に他の奴にはやらせたくないなぁ」
「五月蠅い、いい加減どけ。離れろ。重い。もういいだろ」

 思わず冷ややかにそう言ってやる。
 すると軽い口づけが唇に降りた。
 そして間近で覗きこまれて言われる。

「俺はね、1回なんて言ってないよ。一晩って言ったんだよ。意味わかるよね?」

 優しげでいて、有無を言わせない口調に溜息をつきたくなる。
 実際奴の欲望がまだおさまって無いのは、嫌と言うほど感じられた。
 これ以上やられたら明日に支障が出るかもしれない。
 
 奴は一度身体を離して、体の向きを変えさせた。
 うつぶせで腰を高く上げさせられる。
 反射的に体が強張る。

「誰を思い出している?今抱いているのは俺だよ?」

 そう耳元で言われて、羞恥と別の何かで体が熱くなる。
 体を探られ、確かめられる。
 ゆっくり入ってくる奴を受け止める。
 嫌悪と羞恥が背中を這いあがるが、それだけで無い何か熱いモノも感じる。
 
 今までの奴らは自分の欲望をむき出しにして、こちらの事など考える奴等居なかった。
 だが、こいつはそうじゃ無かった。
 それが一番の戸惑いの原因だった。


「ルーちゃんねぇ、今までの経験悪すぎ」

 事が終って、後ろから片手で腰を抱かれていた。
 後ろから奴の体が密着し、囁かれるように言われる。
 もう一方の手が悪戯に体を触る。
 そのくすぐったさと、微妙な感覚に、なんとも言えなくなる。
 出来るだけ反応を現さないように、押さえ込む。

「ああ、でもだからこそ、この可愛い反応なのかなぁ。あまりの可愛さにクラクラする」

 言われて困惑する。
 まったくこいつは何を言い出したんだろう。

「いっそのことルーちゃんに本命を乗り換えようかなぁ」
「そんな気ないのに、よく言う」

 思わず冷ややかにそう言う。
 こいつはおれに本気な訳じゃない。
 本命に手が届かないからこその、お遊びなのは嫌と言うほど知っている。

「お前は本命以外は、本当はどうでもいいんだろ?」
「まあねぇ。でもルーちゃんの事をそれに準ずる位、気に入っているよ。
 今回抱いてみて更に気に入ったしね。
 本当に噂以上に良かったし、独り占めしたいかな。
 少なくても他の奴が手を出したら、そいつを殺してやりたいくらいには気に入ったよ」

 褒めているの何なのかよく分からない事を言いだす。
 そんな中、気になることがあった。

「噂、って何だ?さっきも言っていたが」
「ああ、大したことじゃないよ。
 ルーちゃんとやるとすごい気持ち良くて、ハマって他のどんなグラマーで妖艶な女がいても、どうでもよくなるくらいだ、って噂があるんだよ」
「何だそれは?」
「だから、う・わ・さ。
 それを聞いて、機会があればやりたい奴って沢山いる訳だよ。 
 でもルーちゃん人を寄せ付けないでしょ?
 なので誰も真偽のほどが分からなかったんだよねぇ。
 一人じゃかなわないから、何人かで襲う計画とかも、結構立てては取りやめて、って感じなんだよね、意外と隙がないから。
 でも今回それが本当だと分かったし、それ以上だと俺は思うよ」

 聞いてうんざりした。
 きかなきゃよかった。
 流すとしたら、どこぞの生き残っている教官たちだろう。
 もしくはどっかの似た誰かと間違われているか。

「グラマーな誰かと勘違いしてないか?」
「かもねぇ。でも俺はルーちゃんのこのスレンダーな体の方が好きだなぁ。大きすぎると手からこぼれて、持て余すんだよねぇ」
「悪かったな、胸が無くて」
「俺はこれで十分可愛くて気に入ってるよ」

 フォローなのか何なのか分からないことを言う。
 でも不思議と言われて嫌な感じはしなかった。

「じゃあ、息も整ったみたいだし、もうちょっと堪能させてね?」

 奴は優しい口調でおれに有無を言わせなかった。
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なに見え遠足三期生です。
参加した後に起こった色々な「上」及びその関連のことを書いてます。
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