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紅緋古譚 15 会話

 歩いているといきなり後ろから声を掛けられた。

「やっほー、マイハニー、久しぶり~。
 元気だった?誰にも犯られてないよね?」

 その能天気な口調にどっと疲れが出る。
 こいつはこの間助けてもらってから、何かとちょっかいを掛けてくる。
 多分制服組だと思うのだが、何時も戦闘服に近いものを着ているので、ハッキリとは分からなかった。

「誰がハニーだ、誰がやらせるか、馬鹿かテメーはっ!」

 思わず振り返ってそう言う。

「えええ~~~、せっかく数か月ぶりにあったのに、それは無いでしょ~。
 ここはもうちょっと感動的に、抱きついてキスとかしてくれないと」

 そう言って肩に腕をまわしたそいつの、空いた腹に思いっきり拳を入れてやる。

「ぐっ…、相変わらず、冷たい挨拶で……」

 もろに食らって、そいつはおれから手を放して腹部を抑えてうめいた。
 それを冷ややかに見て、踵を返す。

「あ、俺ねぇ、しばらくここにいるから。久しぶりにまったりしようね」

 背後のそれを聞いて、思わず脱力しそうになる。
 まったく本当にこいつは腕利きの工作員なのか??

「珍しい……」

 一緒にいたチームの奴にそう言われる。

「何が?」
「ああいう事を言う奴は問答無用に斬るんだと思っていたから…」
「ああ、それか」

 言われて納得する。
 確かにおれに言い寄るバカどもは、基本短剣の餌食にしてきた。

「簡単な話だ。あいつは口で言うほどおれを犯る気がまるっきりないからな。
 そもそも奴は本命いる。
 相手にされない憂さ晴らしをおれにしてくるだけだし、斬るほどの奴じゃないだけだ」

 そう言う。
 するとそいつは面食らった顔になった。
 何かまずいことでも言っただろうか。

「ルーは……、あまり周りの事を知らないんだな」

 ぼそりと言われたそれを、目で聞き返したが、奴はそれを無視した。
 そうしておれたちは訓練に向かった。
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なに見え遠足三期生です。
参加した後に起こった色々な「上」及びその関連のことを書いてます。
妄想かもしれないこの話、楽しんで頂けるとありがたいです。

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