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紅緋古譚 8 独房

 膝を抱えてうずくまる。
 捕まえられて、もうどれくらいになるのだろうか。

 一枚だけ支給された毛布を上からかぶって、膝を抱える。

 独房。

 ここに入れられた初日は疲れてそのまま寝てしまった。
 あまりにも動かないので、軍医がやって来て診察された。
 そいつは診察以外は何もせずに、
 「栄養剤だ」
 と薬だけ飲ませて立ち去った。

 後から考えたら、かなり珍しい部類の軍医だった。
 ただ単に面倒だったのかもしれない。

 もう、どうでも良かった。

 定期的に入れられる食事も、気が向かなきゃ食べなかった。
 時々観察用の小窓から、誰かが覗いていた。

 こんなに独りでいるのも、犯されもせず平穏に過ごせるのも久しぶりだな。
 そして緊張せずにいら得るのも。

 このままずっとここに居た方が良いな。
 そんな事を考えて過ごした。

 しかし時はやってきた。
 がちゃんと、カギとドアが開く音がして、外に出るように言われる。

 仕方なしにそこを出て、更に何処かに連れていかれた。
 そしてそこにいる人物に言われた。

 今回は相手が問題だったため、殺人の罪は問われないこと。
 独房に入っていた期間を処分期間とし、後は咎められないこと。

 そして、私は別のカリキュラムが追加されると言うこと。

「君の手口は基礎を知っただけにしては、なかなかだった。さらに実戦で洗練されて出来るようにしておいた」

 何かにやけた、下心がありそうな好色そうな顔をしていた。
 ふうん、と私は思っただけだった。
 そしてその新しい教官のところへ行くように言われた。


 新しい教官は私に細身の鍔のない剣を渡した。
 装着方法と、それの出し方、使い方を教わる。
 同時にその素早い出し方を訓練させられる。

「よし、それを持っていけ。常に身につけていろ」

 そう言われた。
 静かに私はその教官を見た。

「対価は?脱げばいいのか?」

 そう、ここでただでモノが貰えるわけがない。
 支払うべきものは何も持ってない。
 だとしたら男たちの要求するものは決まっている。

「要らない、既に貰った」

 にやにやしながらそいつは言った。
 理由が分からずまっすぐ見る。

「まずあの医者だ。俺の気に入りに手を出しやがって、腹が立っていた。それを殺ったのが一つ。
 そして二人とは言え、実戦で殺せる相手を作ってくれた礼だ。人形相手に人殺しのスキルなんて、ある程度までしか上がらない。どうしたものかと悩んでいたとこだった」

 どうやら私が手を掛けた奴の2人が、取りあえず生きていたらしい。
 そしてそいつらは処分として、他の訓練生の実践相手に使かわれたようだった。

 ふうん、と思ってそのまま部屋を出ようとする。

「ま、それでも払うって言うなら、貰っておくけどな」

 そう言ってそいつは下半身を撫でまわした。
 ので早速貰った剣を使って、のどに突き刺す。

「飲み込みが早いな、お前。そう、そうやってたくさん実践相手を作ってくれ。殺せば殺すほど、兵士の腕は上がるからな」

 そう言うとそいつは手を離した。

「もっとも複数に襲われたら、今の手は使えないだろね。その場合はヤリ終わった後に襲うと良い。
 その時が一番男は気が緩んでいて、しかも動きが鈍いからね。
 そして出来れば、戦闘出来なくて生きている状態にしてくれるといいな」

 無茶を言う。
 そう思って睨みつけた。

「じゃあ、お前の体と引き換えに、どこを斬ればいいか教えるてやる。それで良いだろ?」

 言うといきなり腕を取られる。
 速い。
 さすが実践戦闘教官だけある。
 あっという間に腕を抑えつけられ、縛られ戦闘不能される。
 これでは先ほどの剣が付かない。
 机の上に転がされて、睨みつける。

「ふーん、良いなぁ、その目。確かにそそられてついやりたくなるなぁ」

 言うと奴は私の下半身を脱がせた。

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なに見え遠足三期生です。
参加した後に起こった色々な「上」及びその関連のことを書いてます。
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