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紅緋古譚 4 事件2

 奴らが出ていってから、どれくらいたったのだろうか。
 ぼんやりと体を起こす。

 体の奥の痛みは一向に収まらなかった。
 でもここにいるわけにはいかない。

 涙が壊れたかのように流れ続ける。
 なんとか上着を整え、下も履く。

 立つのにも、すごく苦労する。
 なんとか立ち上がり、重いからだと足を引きずって足を前に出す。
 痛みが歩かせることを困難にさせた。

 下腹部の不快さも体中まさぐられた不快感もあり、吐きそうだった。
 何よりも体の奥の痛みが、心まで痛くさせた。

 寮に帰る途中に医務室がみえた。
 何も考えずにそこをあける。

「おや……、ここまで来れるとね」

 そうそいつは言った。

「当分何処かで転がって倒れているかと思ったけど、思ったより丈夫なのかな。結構なことだ」

 そう言って私の腕を引っ張って、ベッドに寝かせる。

「先ほど馬鹿のグループが楽しそうに話しながら通って行った。
 場合によっては翌日死体になっていることも多いからな。
 念のため見回りに行くところだった。
 犯られたんだろ」

 言われてようやく自分の現実が腑に落ちた。

 犯された。

 卑怯にも何人も郎党を組んだ奴らに。

 涙が再びあふれてくる。

「さっさと下を脱げ。治療が出来ないだろ」

 言われて硬直する。
 すると医者はため息をついて、私をうつぶせにして、強引に脱がせ、腰を高くさせた。

 汚れた下半身があらわになる。

「お前、やるの初めてだったか?
 ちゃんとかき出しておかないと、服が汚れるぞ。
 ふ…ん。
 ま、これくらいなら怪我のウチに入らないか」

 何を言われているか分からないが、タオルで汚れを拭われたのは分かった。
 そして痛みの場所を覗かれて、そう言う。

 それから上の服も脱がされ、あちこち診られる。

「後は擦り傷と打ち身か。まあ、訓練で出来る範囲内だから、問題なしだな。特に大きな怪我も傷もない。
 これじゃあ、実務処分なし、厳重注意くらいで終わるな」

 そう言っていたが、何の話をしているのか、私にはさっぱり分からなかった。

 ただ、もう、疲れて体を洗って眠りたかった。

「ふん、そうだな。せっかくだから、俺も味見してみるか」

 そうそいつは言うと、再びうつぶせにさせられ、腰を掴まれて高く上げさせられた。

「嫌っ!」

 痛みと共に体の奥にねじ込まれる不快感が湧き上がる。
 抵抗する力もなく、ただ、されるがままだった。

「へ~、確かにあいつら、これじゃあ、満足するだろうなぁ」

 背後の上からそんな声が聞こえた。

「痛い!いやだ!止めろ!」

 精いっぱいそう言う。
 でもそれ以上はどうしても動かなかった。
 こいつもこっちの言う事など何も聞いては居なかった。
 そのまままた、されるがままになってしまった。

 こと終わると、医者はお湯で濡らしたタオルを持ってきて、全身を拭いた。
 もちろん汚れた場所もだ。

 そして別のベッドに移すと、布団をかぶせられた。

「ま、明日一日は病気ってことで寝かせてやる。病人扱いで、減点はなし。さっきのはこの代金の代わりだな」

 そう言うと、汚れた方のベッドの始末をして、電気を最低限だけ残して消す。

「後で飯を持ってきてやるよ」

 いって医者は出ていった。

 しばらく呆然としていた。
 そして涙が再びこぼれてくる。

 殺してやる

 そう思った。
 奴ら全員、この手に掛けて殺してやる。

 何時か必ず。

 そう裸の自分の肩を抱いて、誓った。

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なに見え遠足三期生です。
参加した後に起こった色々な「上」及びその関連のことを書いてます。
妄想かもしれないこの話、楽しんで頂けるとありがたいです。

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