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水晶薔薇庭園館綺談4 6月末の休暇前

(しまった、やられた!)

 端末を立ち上げてみて、現れた画面に思わず脱力して両手を机についてしまった。

 現れた画面は『休暇中につき使用不可』となっており、何をやっても動かなかった。
 そのくせその文字の下に変な漫画が動いており、さらに気持ちを脱力させた。
 こんなこと出来る人は限られている。

 二日の休みを言い渡されて、しぶしぶこちらに戻ってきたら、強制ヒーリングされてベッドでしっかり休まされてしまった。
 挙句の果てにこれ。
 
 あの総指揮官はいったい何を考えているのだろう。

「おお~、ここまで来ると見事だなぁ」

 端末を前にして机で脱力していた俺を不審に思ってのぞきこんだシェーンがしみじみ言う。
 何がどう見事なのかわからず思わず睨む。

「ま、諦めて休むんだな」

 長すぎる付き合いの為、睨んでも痛くもかゆくもないのだろう。
 にやにやとこちらを見てそう嬉しそうに告げられた。

 契約者無視して二人で何をたくらんだか知らないが、どうしてここまで休ませようとするのだろうか。
 忙しかった夏至に出勤しなかった代わりに、たかが5日ほどステーションに詰めただけだろう。

「この画面もお前が?」

 思わずうなりそうになりながら念のために聞いてみる。

「いや、それを依頼したのは下のお前。
下手したらここで仕事をするだろうと俺も心配したが、下もそれを懸念したみたいで、総指揮官殿の下の方にお願いしていた」

 思わず頭を抱えて突っ伏してしまう。
 ここしばらく仕事の情報を降ろしても、何もしてこなかったため、色々と夢にまぎれて降ろしていた。

 もともと降ろしても精度があまり良くないため、解読に四苦八苦していたのは知っていた。
 しかしなぜ何日か帰らず、レオンにも連絡してないことに関してだけしっかり覚えているのだろう。

 しかも何故か彼女は俺に関してはやたら手回しが良い。
 剣の指南のことにしてもだ。
 まったくこの調子で自分の問題も後回しにせずにさくさく解決すればいいのに。

 仕方無いので端末を落として椅子に凭れかかり上を見る。

「明日か、何をしようかなぁ」
「“とりあえずレオンと遊びなさい”と下からもあの人からも伝言」
「それは分かっているから」

 なぜか俺の周りの人間(下も含め)はやたらレオンに甘い。
 さらにとにかく一緒に居させようと画策することも多い。
 それほど俺は一人だとむちゃするようにみえるのだろうか。

 レオンと遊びに行く、そうはいってもあまりここから離れる気にはなれなかった。
 ある程度広さが限定されているとはいえ、それでも何かして遊べるだろし、剣を教えてもいい。

 なんならアカデメイアに足を伸ばすか、黒巫女様を訪問して会わせるのも手か。
 黒巫女様で思い出した。

「あー…、出来れば地下にもいきたいなぁ」

 思わず口から出た内容にシェーンが眉をひそめる。

「レオンを連れていくなよ。いくらある程度癒されたとはいえ、まだあそこは安全とは言い切れない」
「わかっているよ」

 確かにレオンには才能があると感じる。
 しかし今の実力もよく把握していた。
 あそこの「重い」磁場はそう簡単なものではない。
 本体も地下はとにかく気持ち悪いと近寄らなかったし、現時点でも行きたがらない。

「ただ、やはりどうしても気になるから」
「分かった。でもその時は一人で行くなよ、必ず声をかけろ」
「了解」

 そう言ってその話を切り上げる。
 まあ、いい。
 明日のことは明日考えるとしよう。

 ただレオンがすごく喜ぶだろうことはわかり、ちょっとこちらも嬉しくなる。

 気持ちが決まるともう少し休もうと、ベッドに向かった。 


~~~~~~~

ちなみにこれ時差があって降ろされたのですが、さすがに端末画面を見た時はこちらも思いっきり脱力しました。

だってトールさんがこんなバカみたいな漫画~~ちなみになんかタコみたいなものがボール投げて、どっか行って、とか言うやつ~~をさすがに作るとは思わなかったから……。

で、トールさん(文中では総指揮官orあの人と言われてます)の下の方に確認したところ……。

(以下転載・許可いただき済み)
> なってました~
>ちなみに文字の下の漫画は緑ちゃん作です 笑
>なにやってるの?って聞かれて、いやあエル・フィンが働きすぎだから、ちょっと休ませようかと思っ>て、と言ったら
>あたしも描く! ・・・といってああなりました。
>脱力したでしょ?w

とのお返事。
本体も思いっきり脱力させていただきました……。
冗談抜きに、エルフィンと同様机に手をついてがっくし、ってやつ。

本当は先にふたつ位、ここに載せたいお話ありますが、じぇいど♪さんのところで紹介されちゃったので、このエピソードを先に載せてみました。

ははははは……。
ま、いっか。

**登場人物に関しては「水晶薔薇庭園綺談について」をご参照ください。
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【銀月物語 79】 強制休暇

祭のあと、皆は足りないビーズは何なのか、をずっと探していた。光(白)から闇(黒)をつなぐならば、三原色の黄色が足りない、と発見したのはデセルだ。シュリカンのルビーを含めて、エメラルド、ベニトアイト、ペリドット。確かに黄色はない。ではその「黄色」は具体的...

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Comments

見てみたい☆
緑ちゃんのパラパラ漫画とそれを見て脱力した、エル・フィンさんを(爆
Posted at 2009.07.05 (09:11) by ひなた (URL) | [編集]
> 見てみたい☆
> 緑ちゃんのパラパラ漫画とそれを見て脱力した、エル・フィンさんを(爆

見なくていいですっ!!
本当に本体ともども脱力しましたから。
あ、端末は今はすでにフツーに戻ってます。

クリロズにお部屋あるなら端末の隅っこに出るように依頼しておきますけど?
Posted at 2009.07.05 (13:41) by たか1717 (URL) | [編集]
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参加した後に起こった色々な「上」及びその関連のことを書いてます。
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