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水晶薔薇庭園館綺譚 52 悪戯(5月上旬)

 物陰からそっと窺う。
 後ろでしーちゃんが嬉しそうににやにや笑っている。
 うん、大丈夫。
 気付かれてない。
 
 なのでこちらの方にちょっと来たその瞬間を狙った。

「会いたかったわ♪オーリィ!」

 そう言って首に抱きつく。
 ブルースピネルの瞳が大きく開かれ、一瞬固まる。
 その隙をついて、ほほにキスまでしてみた。

「うわぁぁぁぁぁっ!!」

 次の瞬間そう叫ぶと彼はいきなりこちらを突き飛ばした。
 あまりの強さに一瞬転ぶかと思った。

「もうっ!なによっ!!失礼ねっ!」

 思わず腰に手を当てて仁王立ちする。
 
「エル・フィンっ!お前っ!なんだその格好!!」

 オーリィは慌て居るためか、昔の名を呼んだ。

「可愛いでしょ?ティーラと色違いのおそろいなの」

 そう言ってくるりと一回転して見せる。
 更にオーリィの目が見ひらかれる。

「まさかティが、私のツインが選んだ服を似合わないとか言わないわよね?」

 にっこり笑ってそう聞く。
 襟もとと裾にギャザーのフリルの入った水色のワンピースはそこ以外シンプルなシルエットなので、結構気に入っているものだ。
 靴もちゃんと服に合わせて気合を入れてヒールを履いてきた。
 ティも似合うって言ってくれたのに。

「じゃなくて、その、何を考えているのだ?」

 未だに動揺しまくりのオーリィに飽きれる。

「何よぉ、昔は散々くだらない悪戯仕掛けてきたくせに。自分がされるといやなの?」
「そうじゃなくて」
「ふふふ、大昔の仕返し?」

 にっこり笑って言うと、彼は脱力したようだった。

「エル・フィン、それはちょっと酷だよ……」

 苦笑いというか、呆れていると言うかひきつった様子でニールス様がそう助け船を出す。

「だからぁ、ちゃんと女性モードで来たじゃない。男性モードでは着ないわよ、ドレスなんて」

 そう言ってから思わず後ろを睨む。

「そこでいい加減笑い転げているの辞めません?セラフィト様」
「だって、お前……、く、苦し…」

 そう言うとセラフィト様はまた笑いだした。 
 先ほどから一人でずーっと後ろでげらげらとお腹を抱えて笑っている。

 オーリィの場所を聞いた時はちゃんと丈の長い上着を来て、ドレスと分からなくしていた為に、どうやらびっくりもしたようだった。

「ギャップ…、が…、エル・フィンと…・・」

 そしてまだ笑いの発作が止まらないみたいだった。
 ようやくそれだけ途切れ途切れに言う。
 それに呆れる。

 そうして再びニールス様を見ると、こちらは先ほどから笑っていいのか呆れたらいいのか困っている様子だった。

「……笑ってもいいですよ?ニールス様。セラフィト様は笑いすぎですけど」
「いや、笑うのも失礼かな、と。一応似合うから。
 ただエル・フィンと顔がほぼ一緒だから、その、何て言うか・・・・・」

 そう言って困っていた。
 そんなに困るものだったのか、と改めて思う。

「ま、いいわ。オーリィの驚く顔が見たかったから、これで成功ってことで♪
 しーちゃん、帰ろう?」

 そう言うと物陰で笑ってみていた静から、持ってもらっていた上着を返してもらう。
 ハイカラーの上着を着ると、このワンピがほぼ隠れてしまう。

「じゃ、失礼します♪今度は男性モード出来ますので、呑みに行きましょうね、オーリィ、ニールス様」
「俺は女性モードでも構わないぞ、だからいつでも来い」

 そう応じたのセラフィト様だった。
 ようやく笑いの発作が治まったらしい。
 でも笑いすぎの余韻をまだ残していた。

「ふふふ、ではセラフィト様とは女性モードでw」

 そう言うと静とそこから帰ってきた。

++++++

そうしてしばらくオーリィさんは、壊れてしまったのでした~ 苦笑
擦り合わせの時の反応が、本当に動揺しまくっていて、なんとも言えないモノがありました。

いや、そこまで酷い反応するとは思わなかったよ、私も。

まだお披露目してませんが、惑星ヴェール時代はそれこそ本当にくだらねー悪戯をすごいされてましたw

書類の間に飛び出すおもちゃ仕込まれたり、引き出しを接着剤でつけられたり、背中に書類をピン止めされそうになったり、泣いて動くおもちゃが机の上に置いてあったり……。
何処の小学生の子供ですか、ってのがてんこ盛り。

なのでその仕返しに行ったのですが。

ちなみにこれを読んだマスターが、オーリィさんを飲みに誘ったらしいのですが、元々お酒が弱かった上に、動揺しまくった為に、すぐにつぶれたそーです。

あはははは^^;

それでこれ以来、何かあるとオーリィさんに
「女性体になるよ」
と言うのが脅し文句に使われることとなったのでしたw

ちなみに公開が遅かったのは色々とあったからです♪
特に動揺が収まるのを待ってみましたw

今は仲良く仕事してます♪

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Comments

あはははははーーーwW

後ろで爆笑し続ける悪戯っ子が…
ゴメンね?オーリィさんでも、笑える
Posted at 2010.07.22 (21:58) by ネコ長 (URL) | [編集]
あのねぇ…
これ降りて来た時、本体はすっごい調子悪くて寝込んでたんですよ。
なのにね、悲鳴と、わきでゲラゲラ笑う笑い声だけ突然はっきり降りて来ましてねぇ…

上司殿と飲みに行った時は相当泣きが入ってたらしいですよ。
肩をぽんぽん叩いてもらって。
で、薄いウイスキーだったのにすぐつぶれて、
上司殿とニールスさんに担がれて…orz

てかトールさんと飲んでつぶれて、自室まで連れて行ってもらったこともあったことを思いだした…
ダメダメだ…orz
Posted at 2010.07.22 (22:48) by フランチェスカ (URL) | [編集]
>今は仲良く仕事してます♪

の「♪」ってなんだv-41

って今更反応してる人がいるw
いまだに引きずってます…(遠い目
Posted at 2010.07.22 (22:54) by フランチェスカ (URL) | [編集]
> あはははははーーーwW
>
> 後ろで爆笑し続ける悪戯っ子が…
> ゴメンね?オーリィさんでも、笑える

まだ笑うんかいっ!
こっちは困惑気味ですわ>本体

どーしたらいいんでしょうねぇ……。
Posted at 2010.07.23 (19:27) by たか1717 (URL) | [編集]
> あのねぇ…
> これ降りて来た時、本体はすっごい調子悪くて寝込んでたんですよ。
> なのにね、悲鳴と、わきでゲラゲラ笑う笑い声だけ突然はっきり降りて来ましてねぇ…

あら……i-230、そこまで酷い状態とは知らずに、大変失礼いたしました。

> 上司殿と飲みに行った時は相当泣きが入ってたらしいですよ。
> 肩をぽんぽん叩いてもらって。
> で、薄いウイスキーだったのにすぐつぶれて、
> 上司殿とニールスさんに担がれて…orz
>
> てかトールさんと飲んでつぶれて、自室まで連れて行ってもらったこともあったことを思いだした…
> ダメダメだ…orz

というか、お酒弱いんですから、自棄の時に飲むのはやめましょうよ、オーリィさん。
トールさんとの話は初耳です。
良い大人なんだからさ~。
Posted at 2010.07.23 (19:40) by たか1717 (URL) | [編集]
> >今は仲良く仕事してます♪
>
> の「♪」ってなんだv-41
>
> って今更反応してる人がいるw
> いまだに引きずってます…(遠い目

そんなところまで反応しなくても……^^;
何も意図はないですってww

ちょっと弱みを見つけたな~♪
って感じです、ええ。
…………よっぽど悪戯に手を焼いていたんでしょうねぇ(遠い目
Posted at 2010.07.23 (19:43) by たか1717 (URL) | [編集]
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Author:たか1717
なに見え遠足三期生です。
参加した後に起こった色々な「上」及びその関連のことを書いてます。
妄想かもしれないこの話、楽しんで頂けるとありがたいです。

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