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水晶薔薇庭園館綺談3 5月中ごろの話

 ふときづくと目の前にシェーンの顔があった。
 まだ頭がぼんやりとして、何故相手が怒ったような顔をしているかわからなかった。
 そもそも自分は裏庭に居たのではなかっただろうか?

「ようやく目が覚めたか」

 俺に気がついてシェーンはちょっと不機嫌そうにそう声をかけた。

「どうしたんだっけ?」

「根詰めて練習のしすぎ。レオンが半泣きで呼びにきた」

 言われてようやく思い出した。
 剣術の基本をさらって、さらに精度を高めようと無理したのだ。

 そもそもの原因はトール師の飛躍的な向上にあった。
 三次元体の方で、戦闘に特化した意識体を統合したというのは知っていたが、それがどれくらいのものかは分かっていなかった。

 それも知りたくて機会があったのでぜひにと練習試合を申し込んだ。
 が、2合打ちあっただけで、その力の差は歴然だった。
 以前互角だったことと比べて力強さ、そして鋭さが増し、さらに流れを読むのも上手になっていた。

 こちらも懸命に対応したがまるっきり歯が立たず、結局その時は惨敗してしまった。
 それ以上はやっても無駄と思い、その時は試合をしていない。

 ただ、悔しかった。
 そして置いて行かれたようで寂しさも感じた。
 だから追いつきたいと思い、がむしゃらに練習した。

 でも、これじゃだめだ。

「ああ、すまない」

 シェーンに謝罪をする。

「レオンにも謝っておけ。いくらんでもあれは可哀想だ」

 言われて更に落ち込む。
 しまったな。
 のぞきに来ているのは気づいてたが、すっかり放っておいてしまった。

「わかった。ただ、一つ確認したい」

「何だ?」

「何でお前に膝枕されているんだ?」

 そう、俺が寝かされていたのはベッドではなく、部屋にあるソファーの方だった。
 しかもシェーンの膝の上に頭を載せて。

「んなもん、ただの嫌がらせ」

「~~~~~~~」

 くそ~~~、こんな恥ずかしい姿、絶対に他には見せられないし、見られたくないぞ。

「今度無理して倒れたら、サロンのソファーでやるからな」

 静かにシェーンは釘をさす。
 それは絶対に嫌だ。
 そう思って睨んでやる。

 しかしそれさえも面白そうに眺められてさらに腹が立つ。
 疲れて体を動かすのが億劫でなければ殴ってやるのに。
 
「いい加減、素直に下が手配したとおり、習いに行けばいいのに」

 言われて更に憮然となる。

 ちょうど練習試合を下に見られて、さらに負けまで予測したうえにさっさと接続切って寝たくせに、実際に負けたと知ると、トール師の下の人に指南をお願いまでした。

 手はずを整えるのがあまりにも早くて、さすがに素直に行きにくい。
 けど確かに限界だった。

 仕方無い。
 明日にでも言ってくるか。
 そう思って体を起こした。

~・~・~・~・~・~

なーんか書きながら色々と口で突っ込んでしました。
それまで書いたらただの漫才になりそーなのでやめましたけど。

はい、こういう経緯がありました。

 
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なに見え遠足三期生です。
参加した後に起こった色々な「上」及びその関連のことを書いてます。
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