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ただの物語62 大祭の後に

多分OKといただいたので載せます。
後で修正したら笑ってくださひませ。

 これはただの物語です。
  さらっと流して下さいね? 

******

 軍の面接室に来た面々を見渡す。
 一応その服装からは上部に位置する方々だとは分かった。
 わかったがその内容は承認しかねるものだった。

 先日の大祭にて始まりの歌を歌う羽目になってしまった。
 その時は1回きりの依頼だと思っていたが、その後に能力を買われての、神殿からちょくちょくスカウトが来るようになった。
 最初は一般クラスの神官だった。
 あっさり断り、面談も謝絶していたら、だんだんと上のクラスに人たちになって行った。
 さすがにそこまで行くと、会わずに終わりにする訳にもいかないようで、上司からも取りあえず会うように言われていた。

 毎度内容は同じ。
 軍を辞めて神官として神殿に入る要請。
 もしくは軍属のまま、同時に神殿に籍も入れ、事ある毎に神殿での神歌奉納の要請。
 二つ目はマスターが同じようなことを行っているため、特に何故できないかと聞かれている。
 マスターが出来たとしても、自分には無理なのが分かり切っており、それはさすがに承諾しかねた。


「何度来られても同じです。お断り申し上げます」

 そうきっぱり言いきってその席を立つ。

「それは承知の上です。ですから……」
「残念ながら任務に戻る時間です、失礼します」

 上位神官たちが引き留めようとするのを、深々と礼をしてさっさと応接室を出る。
 後で上司に何か言われるか、と考えてそれがありえないことだと訂正する。
 そもそもマスターもそれを見越しての、この面談だろう。
 とにかく会わせた方がいいと思ったに違いない。

 思わずため息をつきながら、部屋に戻る道を歩く。
 午後からは書類整理のルーチンだった。

「よぉ、少尉、どうした、こんなところで」

 いきなり砕けた口調が後ろから掛った。
 振り返ると「変わり者」と称される軍曹が居た。
 何が「変わり者」かというと、昇進をことごとく断っているという点だ。
 本来ならば、マスターの補佐としていても不思議はないと聞く。
 
「軍曹、何かご用でしょうか?」
「その丁寧語辞めないか?一応俺の方が階級は下だぞ?」

 言われて思わす困惑する。
 確かにその通りだが、実は彼の方が年長でこの部隊では結構彼は尊敬を集めている。
 この砕けた点も含めて。
 その分、他の部隊の上からは睨まれていることも多いが。

「ついでにその“軍曹”というのも辞めてくれ、オーリィでいい。みんなそう呼ぶからな」

 思わずそのことに一瞬考える。
 
「分かりました」

 そう返事すると彼は苦笑した。

「で、なんでこんな場所に居る?」
「そう言うオーリィこそ」
「ん~?まあ、偶然?」

 にかっと笑ってそう言う。
 なんとなくそれに脱力する。
 ごまかされた気もしなくもないが、それが全然嫌な気がしない。
 不思議な人だ。

「で、そっちは?」
「ちょっと面会が一件」

 それだけ言う。
 内容は言うほどでもない。

「あれかな?ここ不似合いな神官さんたちが居たが、それかな?」

 そう言われて静かに睨む。
 油断も隙もあったもんじゃない。

「神殿からスカウトって訳か~、確かにあの歌はすごかったからな~」

 この察しの良さとその内容に驚く。

「居たんですか?」

 思わず訊ねた。

「まあ偶然な、付き添いで神殿の隅だけど入ることが出来たんだ。あんな技隠し持っていたとはね」
「隠していたわけじゃないです」

 実際にわざわざ言うまでのことではなかったので、特に話もしなかった。
 それにしても中央の大祭の拝殿に入ることが出来るとは、一体この人は何者なのだろう。

「よし、今度から飲み会では歌ってもらおう!」
「それは無理です。歌った時のエネルギー制御不能のため封印してますから」
 
 不思議そうに見られる。

「でも歌っていただろ?」
「あれはツインと一緒だから大丈夫だっただけです。一人で歌ったらどうなるかわかりません」
「そんなもんかいね、もったいない」

 その口調に思わす苦笑する。
 この人にかかるとすごく簡単なものに聞こえる。

「クレインヴァー少尉!」

 前方から来た人に呼ばれる。
 新しく配属されたセーラム=アルテスト曹長だ。

「何かあったか?」
「あまりにも帰ってこないので、様子見に来ました」

 そのことに呆れる。
 そんなに時間は経ってないはずだ。
 
「あのな」
「貴方のことですから、もっと簡単に話にキリをつけて帰ってくると思っていたのですが。何か厄介なことになっているかと思いまして」
「いちいち見に来ることか?」

 呆れてそう聞くと彼は青い瞳をほそませる。

「ついでにどうなっているか、レポートしようと。みんな興味深々ですから。でも終わってしまったんですよね?残念だなぁ」

 言われてさらに呆れかえる。
 隣でオーリィも笑いをこらえている。

「セーラム、それは俺が後で語って聞かせよう、うん」
「…………覗きに来てたんですか?」

 思わず横を冷ややかに見る。
 前言撤回。
 察しが良いのではなくて、偵察がうまいだけだ。
  
「そりゃ~、相手が相手だからな~、しかも中央に戻ってきたばかりの少尉にだろ?みんな何事かと興味持っているに決まっている。だから俺が探りに来たんだ」

 はっきりきっぱり言い切られて脱力する。
 本当にこの部隊に居る人間は妙にみんな個性的だ。
 以前いたデオン達もそうだったが。

「ではオーリィ、それはぜひ聴かせてくださいね」
「おう、任せておけ」

 瞳を輝かせてセーラムが言うのに安請け合いするのをきいて、明日には基地全体にこの情報が広まっていることを確信する。

 まあ、仕方がない。
 諦めて書類整理のための部屋に入った。


******

つーお話でした。
このオーリィさん(フルネームはオーディンさん)の本体さんが遠足4期生さんだった為に、寝かせておりました 笑
確認が取れたためお披露目~。

更にセーラムさんがいらっさったりして 苦笑
んでもって、「断片41 叱責」の時に隣の席にいたりして。
だから「水晶薔薇庭園館綺譚14 仕事」での強引さに繋がるらしい。

さらにこれを書いている時に
「やっぱり居たんだ……」(それまで不明だったから)
と呟いたら
「いまさら何を言っているんですか」
と突っ込まれ。
更にお説教されたと言う落ちつき……。

うん、いつもお世話になっております。orz
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Comments

准将がいれば飲み会でも歌えるんじゃないですか?って誰かが思いついて聞かれた気がします。
いい勘してる人だwww
もしかしたら実際に、一回くらいは歌わされてるかもしれませんねえ、飲み会で。 ←
Posted at 2010.01.29 (20:53) by さつきのひかり (URL) | [編集]
歌…聞いてみたいわ~(笑)四期生部下だらけなのかな~次は誰が出てくるかしら~
Posted at 2010.01.30 (00:48) by ネコ長 (URL) | [編集]
> 准将がいれば飲み会でも歌えるんじゃないですか?って誰かが思いついて聞かれた気がします。
> いい勘してる人だwww
> もしかしたら実際に、一回くらいは歌わされてるかもしれませんねえ、飲み会で。 ←

誰ですか、その思いついた人はi-191
1回歌わされているのかなぁ???
覚えが無いのですが。
子守歌でも歌って寝落ちさせているかもですねぇ……。
Posted at 2010.01.30 (19:51) by たか1717 (URL) | [編集]
> 歌…聞いてみたいわ~(笑)四期生部下だらけなのかな~次は誰が出てくるかしら~

しばらくは無理でしょうねぇ……。
ごめんなさい。
次……、誰か出てくるのか??
Posted at 2010.01.30 (19:52) by たか1717 (URL) | [編集]
いや…少尉はこちらが何か言った時の絶妙な反応がツボで…
すみません…
Posted at 2010.01.31 (01:41) by フランチェスカ (URL) | [編集]
> いや…少尉はこちらが何か言った時の絶妙な反応がツボで…
> すみません…

そうやって遊ばれていたんですねぇ……。
どーりで色々と話しかけてきたわけですねぇ。
Posted at 2010.01.31 (19:42) by たか1717 (URL) | [編集]
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なに見え遠足三期生です。
参加した後に起こった色々な「上」及びその関連のことを書いてます。
妄想かもしれないこの話、楽しんで頂けるとありがたいです。

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