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ただの物語 断片56 作戦7

続きです。

 これはただの物語です。
  さらっと流して下さいね? 

********

 家にはシェーンとアリシア、ブラウンが待っていた。
 ざっと拠点の周辺の地図、拠点の見取り図を前に作戦を練る。
 どちらにしても奴らが一緒に居る所を一網打尽にしたほうが効率が良い。
 大体のメンツも割れているので、逃したとしても捕まえることは可能だが、そちらは手間がかかる。

 ザハトとマルスがいつ来るか不明のため、端末を飛ばして確認する。
 結局二人は現地集合とした。
 ゼインは誘拐団が全員集まっているというのを知らせてきた。
 ザハトなら端末が使えるのだが、仕方がない。
 武装して夜陰に乗じて集まる。

 奴らの拠点は町の外れにある見るからに廃業したと見える場末酒場だった。
 その地下が拠点となっている。
 奴らが集まるのは常に夜半過ぎだった。
 しかし今回は早めに集まっているようだった。

 このあたりは幸か不幸かあまり人が居ない。
 再開発の予定があるため、人が寄りつかないのだ。
 そのことが今回は有難い。
 まだ町の人には何も知られたくはない。

 端末を排気口からながして確認した様子ではゼインの報告通り全員集まっている。
 どうやら奴らは本拠地からの後金の送付がないということで分配でもめているようだった。
 今から本拠地に連絡を入れるか明日乗り込むかでも揉めている。
 
「腹立つな」

 ぼそっとマルスがいう。
 正面突破を共に受け持つ。
 口に指を当てて静かにするように合図する。

 通路はあと2か所。
 アリシアとザハト、ゼインとブラウンが組んで待機している。
 指示は殺さず捕えること。
   
 奴らは8人、少しだけこちらより多い。
 最も正面の俺たちだけで押さえる予定だ。
 配置に着いたのを確認して店内から地下に降りる床の扉の前に待機する。

 全員を一気に補縛するのは難しい。
 いくつかスペルを描く。
 同時に呪文。
 同期させるのはサイ能力で出来る。
 ザハトとゼインは補縛魔法を担当させる。

 カウント5から、とマルスに合図する。
 端末でそれを全員に知らせる。
 マルスがうなずくと同時にカウント5。
 4,3,2,1。

「雷電」

 言霊発動と同時に電撃が地下を走る。

「うわぁっ!!」

 悲鳴が上がる。
 と同時にまず正面の俺たち二人とザハトとゼインが突入する。
 
 ザハトとゼインの補縛魔法も同時に発動しているが、やはりそう簡単には捕まってくれてない。
 それに捕まって転がったのは二人だけだった。
 電撃で体の自由が利かない奴らを体術で気絶させていく。
 剣や棒を持って向かってくる奴らを避けて急所を殴り潰していく。

「くそっ!てめぇっ!!」

 そのうちの一人がそう言って向かってくる。
 こいつがリーダーだ。
 それなりの腕前と判断し、瞬時に判断して腰の剣を抜き、応戦する。
 が数合も斬り合わないうちにヤツの剣を飛ばす。
 そして勢いよく剣先を首にあて、寸止めをする。
 それに奴が青くなるのがわかる。
 
「ここに居るのが全員か?」

 冷ややかな声とまなざしで確認する。
 こくこくとうなずくのを見て、目線を外さずスペル3つを描き、補縛魔法を発動させる。
 そうして剣先を下ろす。

 振り返ると全員が床に倒れていた。
 アリシアとブラウンも入ってくる。

「こちらに逃げてきたのはいません」
「こっちも同様だ」
「念のためこの部屋を全部調べろ」
「Yes,sar!」

 全員がそう唱和する。

「くそっ!こんなことしてただで済むと思うなよ。朝になって連絡がなければ応援が来るんだからなっ!この街の警察も俺たちの仲間だからなっ!!」

 そうわめくリーダーに向かって再び刃を向ける。

「ほう、それが誰だか教えてもらおうか。お前が一番よく知っているようだしな」

 怒りとともに目を眇めてさらに低い温度となった声で聞く。
 
「それにどこから応援が来るか知らないが、お前たちが子供を送った拠点は本日既に制圧済みだ。トップも既にとらえてある。残念だったな」

 宣言すると奴は真っ青になる。

「ばかな、そんなはずは……」

 がたがたと震えながらそう言うのを冷ややかに見降ろす。

(エル・フィン、今二人そちらに行った)

 外で見張りに立っていたシェーンからいきなり心話が入る。

(見た目は警察のようだが……)
(ふん、こいつらの仲間か)

 思わず笑みが浮かぶ。
 一網打尽に出来そうだ。
 マルスとアリシアがこちらを見た。
 彼らのドラゴンからも心話が入ったようだ。
 頷くと彼らは正面入り口の両側に張り付く。
 
「なんだてめえらはっ!」

 入ってきたのは警察の捜査部長とその部下だった。
 子供の行方不明事件を担当しているはずの上層部がかかわりがあったのはうすうす感づいていた。

「警察だ!大人しくしろ」

 そう部下のほうが銃を構えて言う。
 それに思わず失笑する。

 バンッ!
 と音がするがそれを咄嗟に張ったシールドで防ぐ。
 
「大人しくするのはそちらだ」

 そう言って二人に合図する。
 マルスは部下を当て身で気絶させ、アリシアが部長のほうを縛り上げる。
 そうして中に転がす。

「隊長、この部屋はもう誰もいません」

 ゼインがそう報告する。

「了解。さて聞くがお前たちの仲間はこれで全部だな?」

 静かにそうリーダーに訊ねる。
 だが奴はがたがた震えるだけで一向に何も言おうとしない。
 
「くそっ!この縄をほどけ。
 評議委員長やその後ろに居る方がこのことを聞いたらこのままで済まんぞ。
 お前たちなどあっという間に潰されるんだからなっ!
 たかが一教師が軍に敵うと思うなよっ!!」

 横から捜査部長が口をはさむ。
 こちらの方がよく知っているようだ。
 それと同時にアリシアが掴んだこの街のトップと軍の黒幕の裏付けが取れることを知った。
 
「ではそのことを詳しく話を聞こう。軍の取調室で」

 それだけ言うとブラウンに合図する。
 ブラウンがうなづいて外に出ていく。
 
「まさか……、そんな馬鹿な」

 捜査部長は青くなる。
 それを横目に見て取りあえず剣を収めた。

********

つー訳で腐ってますな。
捜査を担当した部署の上層部が繋がっていたら、捜査に乗り気じゃなく邪魔するのは当たり前ですね。
下手したら自分の首が飛ぶし、逆にそれさえ押さえれば幾らでも融通がきく。

つー訳でエル・フィン結構、かなり怒ってます。
そらもー、絶対零度がずーっとくらいの。

この後は偽装した軍のトラックで奴らを詰め込み、軍の拠点に運んで行きましたw
そーいえば制圧した「訓練所」には戻らなかったなぁ……。
戻らなくてOKという連絡が来たんだっけ?? ←あやふや

*これの目次などにつきましては「ただの物語について」をご参照ください 。


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Comments

なんとなく「やっぱりなぁ」感が…>軍の一部と絡んでた
でも話がややこしくなりますな…いろいろな方面に影響が及びそうな。
Posted at 2010.01.11 (14:38) by フランチェスカ (URL) | [編集]
> なんとなく「やっぱりなぁ」感が…>軍の一部と絡んでた
> でも話がややこしくなりますな…いろいろな方面に影響が及びそうな。

はい、実は。←やっぱり
色々と影響があったと思うのですが、その辺りの思い出しはイマイチ orz
わかったとしてもそれ以上はできませんでしたから。
Posted at 2010.01.11 (21:36) by たか1717 (URL) | [編集]
「訓練所」のほうの始末はデオン隊がやってくれたはずなので、
後の仕事は中央本部での書類とかそんなんじゃなかったですかね~
だから、直接中央に戻ってもらったと思いますよ。
祭り休暇をかねて、デオン隊のほうも中央に来てもらってるんじゃないかなあ。
Posted at 2010.01.12 (11:04) by さつきのひかり (URL) | [編集]
> 「訓練所」のほうの始末はデオン隊がやってくれたはずなので、
> 後の仕事は中央本部での書類とかそんなんじゃなかったですかね~
> だから、直接中央に戻ってもらったと思いますよ。
> 祭り休暇をかねて、デオン隊のほうも中央に来てもらってるんじゃないかなあ。

あ、そうなんですね~。
書類が沢山?? 苦笑
デオン隊はどーなんでしょうね?
wakka○さんの方を待ちましょう♪
Posted at 2010.01.12 (12:35) by たか1717 (URL) | [編集]
>デオン隊はどーなんでしょうね?
>wakka○さんの方を待ちましょう♪

名前が出てる・・・。
え~~~~。
私の記憶では、時期とかその辺はさっぱりですe-330
どうなの、デオン???
Posted at 2010.01.12 (23:43) by wakka○ (URL) | [編集]
> >デオン隊はどーなんでしょうね?
> >wakka○さんの方を待ちましょう♪
>
> 名前が出てる・・・。
> え~~~~。
> 私の記憶では、時期とかその辺はさっぱりですe-330
> どうなの、デオン???

そーなの??
それはぜひ聞いておいてくださいませw ←鬼
Posted at 2010.01.13 (14:10) by たか1717 (URL) | [編集]
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