スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

ただの物語 53 作戦4

さてさて続きです。

 これはただの物語です。
  さらっと流して下さいね? 

******

 夜明けの光が施設を照らす。
 それを合図として多方面から容赦のない攻撃を同時に開始された。
 相手側が突如の攻撃に右往左往しているのがわかる。
 ただやはり一応「訓練所」の名前通りすぐに向こうも対応してくる。

 自分とデオンとマスターの3人は正面から中枢部に向かって切り込んでいく。
 そこからのほうが近いはずだ、とデオンが見取り図を見ながらの説明をマスターが受け入れた形だ。

 相手も正面からやってくるとは思ってみなかったらしく、驚いて浮足立っているのがわかる。
 警報が鳴り響くので取りあえず出てきて応戦するも、敵わないと思う奴はあっさりと逃げに回る。
 とりあえずそちらの深追いは後だ。

 そして自分たちも驚いたのはマスターのそのスピードと容赦のない切り込み方だった。
 戦場でマスターと肩を並べての白兵戦は初めてとはいえ、その情け容赦のない進み方は鬼神を思わせる。
 冷ややかな怒りとともに凍てつく炎のようなオーラが見えるのは気のせいではあるまい。

 マスターを中心に右側に居るデオンもそのスピードと怒りのすさまじさに驚きを隠せない様子だった。
 それは自分も同じだ。
 マスターを取り巻く噂はなんの誇張もないどころか、かなり控えめなものだと思わざる得ない。
 改めてそれを実感する。
 
「すげえな」

 ぼそりとそうデオンが呟く。
 こいつもかなりの腕前で進路を邪魔する相手を切り捨てていく。
 こちらもそれは同様だ。

「遅れるなよ!」
「お前こそ」

 そう言って二人で懸命に遅れないように付いていく。
 やがて灰色の無味乾燥な通路は少し内装がかわってきた。
 中枢部に入ったのだろう。

 そこに少し身なりがいい男が通路に現れる。
 と、マスターは無言で駆け寄り一合で剣をたたき落とし、首に刃を当てて低く訊ねた。

「トップはどこに居る?」

 冷ややかなその声音は聞いただけで思わずぞっとするような響きを伴っていた。
 それを向けられ、冷ややかな瞳で見られた相手はたまったものではあるまい。

「コ、コントロールルームに」

 剣をたたき落とされたときに痺れたであろう手を押さえながら、そう相手は答えた。
 その声が怯えがあるのは当たり前だろう。

「根性のない奴だな。マスター、嘘かもしれません」
「ああ、吐くのが早すぎるな」

 そう言うとデオンも続けた。
 血刀を下げてさらに二人で囲むと相手は半泣きになってわめく。

「う、嘘じゃない!頭はコ、コントロールルームだ。俺は奴に義理なんかない」
「義理なんかない? さんざん儲けていい思いをさせてもらったんだろ、ああ?」

 デオンがそう言いつつも腕を捻じ曲げて背後に回る。
 マスターが剣を下げたと同時に、こちらが切っ先を首に突き付け、冷ややかに見る。
 周囲には人気がない。
 こんなところまで来れる人間は限られているのだろうか。

「た、助けてくれ。教えたじゃないか」
「あいにく俺達は、今お前に容赦してやれるほど優しい気持ちじゃない。コントロールルームとやらに案内してもらおう。トップがそこにいなかったら……わかるな?」

 絶対零度、と言われた視線で冷ややかに見遣り、宣言する。
 もちろんこいつもトップの居る部屋にみすみす案内して、俺達が倒された場合に自分がどういうことになるのかはわかっているだろう。
 しかし今は目の前に居る俺たちのほうが怖いようで、震えながらも首肯した。

 デオンが利き腕を押さえながら案内を促す。
 残念ながらこのあたりはデオン隊の懸命の努力にかかわらず、配置図から抜け落ちている。
 こいつに案内させるしかない。

 男は目的地に向かって歩き出す。
 恐怖におびえ早くこの状態から逃げ出したい一心なのが手に取るように分かる。
 足が震えて縺れそうになりながら、懸命に歩いている。
 
 死への恐怖が自分の番になると、その恐怖に耐えきれないという状態に唾棄したい気持ちになった。

 斜め後ろにマスターと二人で警戒に当たる。
 気がついて阻止しようと飛び出してくる奴らを八つ当たり的な怒りとともにあっさりと片付ける。
 それを見て去っていくものもいれば、果敢にも向かってくる奴らもいる。

 その最中に心話を使って他部隊との連携を確認する。。
  
(マスター、他小隊も順調に要所制圧にむかっています。外に出ようとする奴はドラゴン部隊が抑えています)
(よし。ではこちらはこのままコントロールルームに向かう)

 マスターに言われたことを更に他部隊に伝える。
 投降する者たちは片っ端から捕まえて転がしているようだ。
 向かってくるものも仕方ない場合を除いて、微妙に急所を外して戦闘不能状態にしている。

 階段を上ると更に雰囲気が豪華に変わる。
 その先の重厚な扉を走査する。
 鍵はかかってない。
 
 それを合図して思いっきり開け放つ。
 と同時にデオンが案内してきた男を部屋の中に蹴り込んだ。
 もし何かあればこの男が真っ先に血祭りに上がることとなる。
 しかし男は両手をバタバタと振り回しながら二、三歩中に入って倒れ込む。

 中の数人の人間がその男に気を取られている間に3人で中に入りこんだ。
 こちらに気づいて何かしようとする。
 甘い。
 このわずかな間で十分だった。
 素早くスペルを描き、全員に補縛魔法を発動させる。
 同時に電撃が走ったように見えた。
 マスターのようだった。
 それにより気を失って倒れる。

 部屋の中は大型モニターが2つ。
 一つが今軍が制圧している通路や部屋が映し出されている。
 しかし半数が黒く反転しているのを見ると、監視カメラをいくつか破壊されてしまっているのだろう。
 もう一つはさまざまなグラフが映し出されていた。

 手前には数台の端末と奥に編集用と思われるブースがある。
 一番手前にはここの見取り図が映し出され、あちこち赤いランプが付きっぱなしになり、ブザーがひっきりなしになっている。

 それだけ見て把握し、すぐさま奥の扉に突進する。
 剣を構えたデオンが扉を蹴り開ける。
 こちらもカギは掛っていなかった。
 そちらの部屋自体は小ぶりながらも大きな窓とゆったりとしたソファセット、その奥に重厚な机の置いてある、ゆったりとした豪華なつくりだった

 トップの左右に居る護衛と見える数人とすぐさま斬り合う。
 と同時に首謀者と思わしき、下世話に派手な身なりの男に補縛魔法をかける。
 こいつに逃げられたら、元も子もない。

 向こうはここまで侵入者が来るとは思っていなかったらしく、対応が遅い。
 一刀のもとに一人を倒し、もう一人と数合斬り合う。
 だがあっという間に決着がつく。

 最後に一番下世話な豪華な身なりの中年の男が取り残された。
 
「ちっ、弱いな」

 血刀をさげたデオンが吐き捨てる。
 この程度の奴らがあれほどの悪事を働いていたと思うと、逆に怒りがわいてくるのだろう。
 それはこちらも同じだ。
 マスターも冷ややかに首謀者を見つめている。

 机の上の通信機からは指示を求める悲鳴のような連絡がひっきりなしに入っている。
 だが、それも補縛魔法でとらえられている以上、対応は出来ない。
 しかも血刀を下げた3人が冷ややかに見ている以上、破れかぶれの行動も出来ずに、脂汗を流しながらこちらを見ていた。

「さて、これからじっくりと吐いてもらおうか」

 凄みを利かせてデオンが宣言する。
 普段は飄々としているが、こういうときのこいつは敵に回したくないと味方に思わせるほどのモノがある。

 一方心話ではあちこち制圧の報告が入ってくる。
 奴らの連携が崩れているのがよくわかる。
 トップを押さえた以上、もっと崩れるだろう。

 制圧するのは時間の問題だった。

******

というわけで実質どれくらいで決着付いたかな~?
2時間はかかっていないかも~。
午前中にはほぼ完全制圧が終わっていたのは確かですねぇ……。

いやはや凄い機動力でした ←人ごと

*これの目次などにつきましては「ただの物語について」をご参照ください 。
スポンサーサイト

Leave a comment

Private :

Comments

- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 -
05 07
最新記事
FC2カウンター
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
プロフィール

たか1717

Author:たか1717
なに見え遠足三期生です。
参加した後に起こった色々な「上」及びその関連のことを書いてます。
妄想かもしれないこの話、楽しんで頂けるとありがたいです。

検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。