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ただの物語 断片51 作戦2

ぶっちゃけ「断片」じゃないんだが。
でもまあ、整理する関係上付けただけで。

ちなみに「断片43 作戦」の続きです。

これはただの物語です。
  さらっと流して下さいね? 

******

 配置に着いてからしばらくしてエルンストがやってきた。
 どうやら自力であの補縛魔法を解いたらしい。
 そのことにちょっとだけ見直す。
 あれを自力で解けるなら、かなり使える奴だと判断する。
 奴は何か言いたそうにしていたが、他の奴が目で止めていたし、それをわかっているとでも言うようにあっという間に待機準備を完了する。
 実際作戦はスタートしていたし、今とやかく言うほどバカではないだろう。

 目標の施設の近づく。
 先に上司とデオンと三人で様子を見るように打ち合わせてあった。
 偵察、までいければいいのだか。

 まずは3人で地上に降り立つ。
 移送艇十数分後に巡回して戻ってくる予定となっている。
 あくまで移送艇自体は周回偵察の形をとることになっている。
 自分が持つ偵察用の端末をその風に乗せて施設に向かって飛ばす。
 かなり薄い欠片なので、一見端末には見えない。
 そして同調能力を高める。
 端末が施設に届くと同時に情報が流れ込む。

「周囲は特に警備が厳重という状態ではないようです。あくまで一般警備の配置です。ただ装備がちょっと大げさな感じがします」

 実際に軽量とはいえプロテクターをしっかり身につけているのを指摘する。
 持っている火器も通常のモノよりかは戦闘地域で持っているような代物だった。

「そのようだね。少し端末を借りるよ」

 マスターがそう言うと、いくつかの端末が自分の支配下にありながら、勝手に動いていく。
 同時にその周辺の様子を知る。
 そうして不思議なものがあるのがわかる。
 怪訝な表情になったのがわかったのかデオンが聞いてくる。

「何があった?」
「偽装されているけど、多分これは中型の有機分解炉だ」
「はあ?なんでそんなものがあそこにある?」

 周囲からは見えないが、確かにそれは有機分解炉のようだった。
 通常地上に設置するものだが、大きな穴を掘り、その中に下げてに設置されているようだった。
 上の排気口から入った端末では、やはりそれは中型の有機分解炉だった。
 何故こんなものがここに?
 通常の施設であれば小型のモノがあれば十分にその機能は果たせるはずだった。

「もしかしたらあの事件と繋がりがあるかもしれないよ?」

 上司がそう言う。
 言われて思わず顔をしかめた。

 もともとこの施設は私設護衛隊の訓練所と表向きはいわれているものだったはずだ。
 ただここでの訓練がまるで軍に反旗を翻すための準備、という疑いがありデオンが捜査に当たっていたはずだ。

「なんだかよく分からんが、送迎艇が戻ってきたら一気に一度攻めてみますか?」

 デオンがそうマスターに聞く。

「いや、一度このまま3人で行ってみたほうがよさそうだ。とりあえず警備には手を出さず、施設の確認だけにとどめること。撃ってきた時のみ応戦。着いてこれるね?」

 言葉は確認だったが、決定事項のようだった。
 同時にうなづく。
 するとそのまま警備員の死角に瞬間移動していた。
 自分は端末を通して場所をすぐさま理解したが、デオンは大丈夫だろうか、と思いそちらをうかがう。
 ところが奴は配置図を丹念に読み込んでいたらしく、すぐに何処に来たか理解したようだった。

「分解炉は第3棟と第4棟の間だ。とりあえずそこですね?向かう場所は」

 今居る場所が倉庫と壁の間なので、少し走ることになるが、近い場所だ。
 一応隠密結界を張り巡らせる。
 目撃されたら意味がないが、気配や音は消せる。
 周囲を確認して、警備が居ない隙に走り出す。
 
 とりあえずまた次の建物の死角に入る。

「ふん、何がただの訓練所だ。あの建物もあっちも軍並みに設備だぞ」

 小声でそう言うデオンに声を出さず同意する。
 一見普通の体育館やその他のモノに偽装されている為、遠くから見て分からなくても近くで見れば一目瞭然だった。

(あまり声を出さないほうが良いようだよ)

 マスターがいきなり心話を送ってくる。
 そちらを見て目線で示されたほうを見ると、監視装置が付いている。
 ただそこには端末が張り付き、邪魔をしていたが。

 そんな使い方をしたことがなかったので、それにも驚く。
 同時にそうやって使うことで目くらましにもなるのを確認する。

(通常内部にここまでの監視装置は不要なのでは?)
(だから通常ではないと言うことだよ)

 心話での会話でデオンの顔も険しくなる。
 更に進んで有機分解炉がある穴まで辿り着く。
 ここは周囲に隠れる場所が無く、何処からも丸見えのためそれこそ短時間しか確認できない。

 伏せた状態で中を覗き込むと確かに有機分解炉だった。
 ただ、その近くに積まれたものが異様だったが。
 かなりおおざっぱに砕かれていたので、何かすぐに判別がつく。
 端末を飛ばすまでもない。
 人体だった。
 それを確認した途端、怒りと嫌悪がわき出る。
 マスターも厳しい顔となった。
 デオンも顔をしかめている。

(作戦変更する。とりあえず戻ろう)

 マスターがそう言うのに同意の意思を送る。

(右斜め上45度と左170度から接近があります)

 端末がその時送ってきた情報を二人に伝える。

(とりあえずいったん人影のない、ESP遮断区域外に出よう)

 そう心話が伝わると同時に走り出す。
 何とか見つからずに建物の影にいったん身を寄せる。
 ここで見つかっては警戒されかねない。
 端末で何とか情報を取得し、警備の合間を縫って同じ物置の陰に戻る。
 と同時に一番最初に降り立った場所に戻る。
 本来3人一緒に移動するにはかなり能力を疲弊させるはずだが、マスターはそんなそぶりを見せない。
 それどころかアレを確認した途端、静かな怒りが背後に見える。

「作戦変更!大至急俺たちを回収し、R789区域に移動する」

 デオンがそう送迎艇に連絡をするのをききながら、端末を回収する。
 とんでもないところでとんでもない事件が繋がっていたことに辟易する。
 うちの隊で誰が怪しまれずに合流できるか確認もしなくては。
 
 送迎艇がこちらに向かっているが見えた。

******

というわけでお待たせしました、の続きです~。
ふふふ、こういう話になって行くんですねぇ……。
そんな訳でこの事件を一通り載せますので、暇?な方は付いてきて下さい。

*これの目次などにつきましては「ただの物語について」をご参照ください 。
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なに見え遠足三期生です。
参加した後に起こった色々な「上」及びその関連のことを書いてます。
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