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ただの物語 断片29 イツワリノ記憶

これは本当に偽りの記憶だというのが分かってしまってます。
ただそうしないとこちらもロストする寸前だったから、仕方がなかったんだと今は思うだけなのです。

 これはただの物語です。
  さらっと流して下さいね? 

******

「ツインコードの仮設?」

 突然提案されたことにびっくりする。

「何故?俺のツインは確かに眠りに入ったけど、完全にロストした訳じゃない。いつか目覚めるから必要ない」
「そうはいってもあなたのその状態はツインロストと同じ状態になっているの。とっても不安定なのよ」

 そうガブリエル様に言われて戸惑う。
 確かにそうかもしれない。

「それにこれは貴方のためだけじゃないの。もう一人居るの」
「誰?」
「******の親友のア*****を覚えている?」

 それにうなづく。
 ******がとても仲よくしていた相手だった。

「彼女のツインがロストしたの」

 その情報に驚く。
 つい先日まで二人で一緒にいたのに。

「酷い事故でね、ツインが庇ったからアリスは助かったけど……。ショック状態がひどくて今はヒーリングポッドに入っているわ。このままだとどうなるか……」

 言われてそれは我が身のようにわかる。
 自分のツインは深い眠りについたとはいえ、やはりそのショックはかなりのものだった。
 そして今の自分の不安定さもよく分かっている。
 
 彼女も自分たちと同じ大天使の子供だ。
 となるとその不安定になった時の暴走は考えたくはない。

「わかりました……。あの、ミカエル様と…」

 思わず口ごもる。
 嫌悪しているとはいえ、一応あの方が自分の親であることは間違いない。
 あの方を無視して出来るとは思えない。

「大丈夫。二人にはもう了解を取っているわ」

 そう言われてこちらはもう何も言えない。

「ごめんなさいね、こんなことをお願いして」

 言って抱きしめられる。
 本当はこの方が一番つらいのかもしれない。
 自分の子供と言える******が深い眠り就いてしまったのだから。

「いいえ、役に立つなら、使ってください。ガブリエル様」

 そう言って仮説コードを作ることに承諾する。
 期間はアリスの心の傷がいえるまで。
 その期間は本当のツインよりも強いつながりを感じるだろうことも説明を受ける。

「でもあなた達にはわかるはずよ。本当のツインがお互い誰なのかは」

 言われてちょっと不安になるが、そのままうなづく。
 コードはアリスが癒えて、不要と感じたら消滅するようにプログラミングがかけられているそうだ。

 いつになるかわからない。
 でもそれはいつか終りの来るもの。
 それはこちらのツインの目覚めと同じ。

 そういうことなら同じかもしれない。
 ただ漫然とツインの目覚めを待つより、誰かとともに生きて行った方がツインも喜ぶだろう。


********

この中の仮説ツインコードの話だけは本当のようです。

その他説明やらこちらの状況とかはたぶんほとんど偽りの記憶が植えつけられていると思っていいようです。
眠りに就いた、って生易しいもんじゃなかったから、本当は。

この偽りの記憶と仮説コードゆえに色々と助かった部分もあり、拗れているところもありなので本当に物事って良し悪しだなぁっておもいます。

でもそれも乗り越えて行けるもの、そう思ったのかもしれません。

ま、何万・何千年と待ったことだから、プラス数百年くらいは大丈夫かな。
うん、大丈夫だな、それくらい。

結局独りじゃないしね。
時が来るまで待つことは苦じゃない。

苦しいのは全てを本当に失うことだから。

*これの目次などにつきましては「ただの物語について」をご参照ください 。
 目次更新が滞っておりますが……。

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Comments

>この中の仮説ツインコードの話だけは本当のようです。

うん、わかる気がする。

>その期間は本当のツインよりも強いつながりを感じるだろうことも説明を受ける。

なんかは実際に体験済みで、今だって強いくらい・・・。

>でもそれも乗り越えて行けるもの、そう思ったのかもしれません。

きっとそうですよね・・・。
そして、乗り越えて・・・“その時”がくることを、陰ながら願っています。
Posted at 2009.10.14 (22:29) by wakka○ (URL) | [編集]
> きっとそうですよね・・・。
> そして、乗り越えて・・・“その時”がくることを、陰ながら願っています。

ありがとう♪
wakka○さんのそーゆー友情に厚いところが好きだなぁ、とつくづく思いました。

本当に待つのは苦しくないんですよ。
例え果ての見えない時だとしても。
Posted at 2009.10.15 (11:55) by たか1717 (URL) | [編集]
おそらくポッドに入ってる時に記憶操作されたんでしょうね~。
封印が解けるまでこれほど膨大な時間がかかったこと、じゃないと受け止めきれないですよね。
ウチはおそらくポッドに入る前に魂がパキンと割れて多分そっから記憶喪失です(苦笑)
本当に仮設コードには助けられたと思います。
独りじゃないですよね。
そしてあの頃の絶望から希望を見い出せる時がようやく近づいてきているんだと思います。
最近色々が早いから。
何だか静かに信じられますよね。
Posted at 2009.10.15 (17:52) by マッチャ (URL) | [編集]
> おそらくポッドに入ってる時に記憶操作されたんでしょうね~。
> 封印が解けるまでこれほど膨大な時間がかかったこと、じゃないと受け止めきれないですよね。
> ウチはおそらくポッドに入る前に魂がパキンと割れて多分そっから記憶喪失です(苦笑)

やっぱりそうですよね・・・、その時くらいしか考えられない。
まさか当時、ここまで時間がかかるとはきっと思ってなかったんだろうなぁ。

おそらくって、まだ出てこないんですかぁ、そっち。

> 本当に仮設コードには助けられたと思います。
> 独りじゃないですよね。
> そしてあの頃の絶望から希望を見い出せる時がようやく近づいてきているんだと思います。
> 最近色々が早いから。
> 何だか静かに信じられますよね。

確かに助けられたと思います、こっちはね。
でもその分向こうが大変だったかと思うと、ちょっと複雑です。

うん、ようやく希望というか自分を許せるときが来ると思います。
Posted at 2009.10.16 (12:12) by たか1717 (URL) | [編集]
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なに見え遠足三期生です。
参加した後に起こった色々な「上」及びその関連のことを書いてます。
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