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紅緋古譚 38 標本3

 ふと何かが気になり目を開ける。
 こぽり、と浸かっている生理食塩水が音を立てた。

 外には二人の変態が居た。

 標本にされた私を眺めまわしていた。

「どうせならせっかくの女性標本なんだからさ、ちゃんと女性器が見えるようにすればよかったのに。
 ついでに****とか嵌めれるようにして、膣や子宮の動きが見えるようにした方が面白いと思うな。
 または催淫剤を投与した時の様子を観察するとか」
「それは思いつかなかったけど、確かにそうだな。
 でもせっかくの腸を取り去るのもなぁ」
「じゃあ、少し離したところに棚を作って、そこに置いたら?
 またはやる時だけ移動できるように装置を作るとか」
「分かった一度検討してみよう」
「大体何で足をつけっぱなしなんだよ。邪魔じゃないか?」
「私は彼女のこの足を結構気に入っているんだ。眺めていて飽きないしな」
「この、足フェチめ」

 おれにそれを聞かせたかったらしい。
 どうやら起こされたようだった。
 うんざりした。

 強引な流動食の摂取、薬品の投与、そしてその経緯を眺めている変態と変態候補生たち。
 ここにこうして標本にされて、どれくらいたったのだろう。
 
 約束、守られないのかな。

 ぼんやりそう思っていた。

 その時二人の変態達が倒れた。
 赤いモノが噴き出す。
 おれの好きなきれいな色。

 そしてその向こうに。

「悪い、場所が分からず遅くなった」

 そう言った。
 かつての仲間たち。

 よかった、約束、守りに来てくれたんだ。

 不意に目が熱くなった。
 水の中で分からなかったかもしれないが、涙があふれる。

 ありがとう。

 言いたかった。
 でも言える状態じゃ無かった。

 彼らは装置の破壊を始めた。
 警報音が鳴る。
 酸素が供給されずに苦しくなる。
 でも嫌じゃない。

 ゆっくりと目を閉じた。



END
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なに見え遠足三期生です。
参加した後に起こった色々な「上」及びその関連のことを書いてます。
妄想かもしれないこの話、楽しんで頂けるとありがたいです。

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