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紅緋古譚 23 出撃前

 チームは4人編成だった。

 オーカー、カクタス、ウィスタリアそしておれ、ルージュ。
 これが基本メンバー。
 時に応じて誰かが入って来て、また去って行った。
 おれが紅一点だと言って、ほかのチームの奴らが羨ましがっているのは知っている。

 下心丸出しのそいつを斬ったのはつい最近の事だ。
 いつもの厳重注意ですんだ話。

 ある時、合同作戦があると言われた。
 試しとか、相性を見るとか色々言われたが、チームの和が乱れなければ、おれにとってはどうでも良かった。


「何で女なんかが入っているんだ?」

 そいつにロッカールームで言われる。
 思わず睨みつける。

「そんなこと気にしてどうする?」
「邪魔だ、足を引っ張るだけだろ」

 言われてムカつく。
 思わず手が出る。
 が、そいつもあっさりそれを避ける。

 当然だ。
 おれの不意打ちにあっさりくたばるような奴なら、この作戦には入って来ない。

 当然のごとく反撃が帰ってくる。
 それをあっさり受け流す。
 狙いが甘い。

 そして蹴りを入れるが、それをあっさりガードする、だけに飽き足らず捕まえられる。
 だがこちらはその足を起点にもう一方のつま先で、そいつの目を狙う。

 それに気づいて、奴はこっちを放り投げた。
 バランスを崩しながら受け身を取り、その勢いで逆に反撃をする。
 その行動が思ってみなかったらしく、うろたえるのが分かる。
 が、紙一重でガードされた。

 へえ、こっちの事をバカにする割には使える奴だな。
 じゃなきゃ、あのチームに入って来ないか。

 そいつの狙いが甘かったのは最初のウチだけで、だんだん正確に急所を狙ってくる。
 それを受けつつ思わず楽しくなってくる。

 そう、こうじゃなくっちゃつまらない。

 思わず笑ってしまうと、怪訝な顔でこちらを見る。

『おれの事を知らないのか?』

 そう耳元で囁いてやろうと思い、懐に入る。
 そのスピードについてこれなくて、接近を許したそいつは慌ててこちらを振り払いに入る。
 が、そんなものこちらも食らわない。
 せいぜいバランスを崩して、首筋に軽く顔がぶつかるくらいだ。

「うわぁっ!!」

 突然そいつは真っ赤になってへたり込んだ。
 その隙を逃さずに片腕をねじり上げる。

「馬鹿か?おまえは」

 そう言うといきなりそいつは喚きだした。

「首筋にキスされれば、嫌でも力抜けるだろっ!!」

 キス?
 ああ、さっきぶつかったときの事か?

 珍しい奴だな、そんなことで一々真っ赤になるなんて。
 どちらにしてもヤニさがって、隙を見せるバカは多いけどな。
 そうじゃない奴しか、部隊には多いので珍しかった。

「ふん、それくらいで力抜けていたら世話ないな。戦場でおれの邪魔するなよ」
「するかよっ!」

 そう言ってわめくそいつの背を蹴り倒し、おれは部屋に戻った。
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なに見え遠足三期生です。
参加した後に起こった色々な「上」及びその関連のことを書いてます。
妄想かもしれないこの話、楽しんで頂けるとありがたいです。

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