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水晶薔薇庭園館綺譚41 世界樹の下で

 静かに世界樹に集っていた。
 静かに、まるで眠るがごとく横たわっている人。
 泣いている人。

 “逝かないで、目を開けて”

 その想いは嫌というくらいこちらに突き刺さった。

 “大丈夫だよ。完全に消えるわけじゃない。しばらくはここに姿は留まるから”
 “でも、そんなのトールじゃないじゃないかっ!トールの姿でもトールじゃない。そんなの嫌だ”

 同調しそうになる。
 泣きそうになる。
 だから何も言えなくなる。

 心配そうにティーラがこちらをのぞく。
 それは分かっていたけど、それに「大丈夫」と返す言葉も心配しないでと笑いかける余裕などない。

 思わず一歩前に出る。
 本当は邪魔する気はなかったんだけど。
 同時に姿が変るのが分かる、髪が短く変わる、そして“エル・フィン”が前面に出る。

“やあ、エル・フィン”

 まるで何もなかったかのような呼びかけ。
 消えそうになっているなんてその心話の声だけでは分からないかもしれない。

「まったく、貴方って方は」

 溜息とともに怒ったような口調で声をかける。

「何をやっているんですか、本当にもう。あれほど言ったのに、貴方と言う方は、どうしてそう……・」

 ついお説教をしてしまう。
 すると驚いたように一瞬目を開き、そして思わず笑ってしまったようだった。

“まさか、ここでも説教されてしまうとはね”

 苦笑交じりのその言葉。
 そう、これが俺のおくり方だ。
 フィンはもう分かって全て仕方ないね、と笑うしかないのは分かっている。
 でも同時に怒りたいのも分かっていた。
 だから俺が出てきた。

“あとを、よろしく頼むね”

 言われて黙る。
 それを俺に頼むか!?
 思わず怒鳴りそうになり、飲み込む。
 悲しみと怒りでぐちゃぐちゃだった。

「分かり……・ました…」

 ようやくそう言えたのは、僕(フィン)になってからだった。
 そして踵を返して、ティーラのとなりに戻る。

「フィン……」
「うん」

 言ったのはそれだけ。
 でも伝わっていると思う。

 そこを一度立ち去ったのはどれくらいだっただろうか。
 オーリィが少し離れたところで居たのは知っている。
 なんとも言えない顔していた。

++++++

と言う訳でトールさんのお見送り、です。
私が見たと思ったモノ。

本当は送り歌も歌っていたらしい。

一度見届けに行き、その後色々と後処理・事務処理があったので一度そこから立ち去って、諸々の用事を済ませて、新月の日にまた戻ってきてます。

新月の最期はたくさんの光が、まるで蛍の光が乱舞するような、星が降り注いだような、それはあまりにも静かで、透明で、綺麗な光景でした。

最期の日はあまりつながってないんですよね。
繋いでくれなかったとも言うし、私がブロックしたとも言う。

ちなみにこの時見つけた歌はこちら



歌詞はこちら
http://blogs.yahoo.co.jp/hetaria_axis_powers/21235930.html
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なに見え遠足三期生です。
参加した後に起こった色々な「上」及びその関連のことを書いてます。
妄想かもしれないこの話、楽しんで頂けるとありがたいです。

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