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水晶薔薇庭園館綺譚26 リリアナ

 意識の焦点をゆっくりと合わせる。
 場所はもう一人の私、というか私自身がもらった部屋。
 そもそも私という意識が浮上すること自体、おかしな話。
 私が何時私と別れてしまったのか、実は良く分かって無い。
 気がついたら私は私と分離してしまっていた。

 本体が感知した私の大元の魂の記憶。
 でも本来そんなもの残したまま、私が生まれることはない。
 私は純粋なエネルギーとして、私に組み込まれたはず。
 ただ何かの原因で大元との繋がりが復活してしまっただけかもしれない。
 原因の一つがツインの喪失だったとしても、それだけで私の意識が大元を基に浮上することはあり得ない。
 確かにあの時は私自身の危機でもあったのだ。
 だからかもしれない。
 もっともこれが手抜きの結果だったら、あのバカを殴っておかないと気が済まない。

 本体が感知したのも大元の記憶であるが、この私の性格も同じ大元から写されたもの。
 いくつもの分離状態に陥った大元は今は何処かで深く眠りについている。

 そう、本体が感知した何処かで深く眠っている人というのは、ツインでもあり、同時に大元のかの人でもある。

 その姿を借りて取りあえず私はここに出現した。
 クリスタルローズガーデン、と下が呼んでいる浮島型宇宙船に。

 自分がいる、というのを改めて確認して、部屋の外に出る。
 目的地は同じ2階の端にあるヒーリングスペース。
 本体のアストラル体が利用しているはずのそこ。

 部屋に入ると白い楕円形のカプセルが壁と床に並んでいる。
 本体が入ったのは壁際の方だった。
 エネルギー不足で、本体の方にまで影響が行っているのは確かだったが、今ここで本体に何が起きているかを認識してもらわないと困るため、強引に起こすことにする。

 以前に繋がった源からのエネルギーを最大限に放つ。
 そうして強引に揺り起こす。

 ポッドの扉を開いた時、本体は驚いた顔をしていた。
 同時に室内のスタッフに気づかれてしまった。
 でも私は「彼の人」では無い。
 何か言おうとうするのを先制して、言う。

「貴方達は分かるでしょう?私はただの分霊・欠片、本来居るべきではないもの。だからそれは必要ないわ」
「しかし…」

 言い募ろうとするのを拒否する。
 ここは早く離れてしまおう。

「そうはいっても彼らが気になるのは仕方ないだろう?」

 別の声がして振り向く。
 大天使ザドキエル。
 何時来たか気付かなかったが、気になってやってきたのは分かった。
 自分の子供に起きた変化と、私のかすかな波動を感知したのだろう。
 思わず振り返って睨む。
 
「分かっているでしょ?全てが終わったら、私もちゃんと大元に帰るから。それまで黙って待っていなさい」

 そう告げる。
 でも私が居るのはこのバカの手違いか手抜きに違いないのだから、腹が立つ。
 そこまで言うと、それ以上話す気にはなれなかったので、強引に本体をヒーリングポッドから連れ出して、部屋に戻る。
 
 あっけにとられている本体と私は未だ繋がりが強い。
 だから唖然としながらも私が何を感じ、考え行動しているかが筒抜けのはずだった。

 部屋に戻るといつもエル・フィンが仕事をしていた机に座って、端末を起動、調整する。
 本体をひじ掛けに座らせる。
 姿がまだ小さいのでそれも可能だった。

 そしてアカシックを検索する。
 次々と現われて流れて行くタイトルをざっと確認しながら、必要なものを見つけてピックアップする。

『ハイヤーセルフの融合・統合』

 今の私の緊急課題。
 本体がそのタイトルを読めたようだった。
 
「分かるでしょ?今あの子(エル・フィン)はバランスが悪い状態なの。そして私が分かれた状態で存在してしまった。それを元に戻すためにもこれが必要なの」

 そしてそのファイルを展開する。
 ざっと目を通す。
 そして思わずしかめっ面になる。
 どちらにしてもエル・フィンが回復してからでないと、難しい感じだった。

「貴方は【眠り姫】じゃないの?」

 呆然としながら本体が聞いてきた。
 【眠り姫】とは本体が自分の中のとある性格面に名付けた名前だ。
 本体のフィルターで、彼女と自分が同じに見えるのだと言うことを把握していた。

「確かに私はあの子が核になっているわね。でも私という存在はあの子だけじゃないのよ。
 貴方が分裂人格と呼んでいる全ての含めた、貴方の女性性でのハイヤーセルフなの。
 でも本来こうやってエル・フィンと別れてしまうこと自体が異常なのよ」

 そう説明する。
 最初は確かに私はエル・フィンと同一だった。
 それゆえ本体がエル・フィンと意識をシンクロさせても、違和感その他は無かった。
 何時から本体は彼の男性性に引きづられ始めたのだろうか。
 たぶんその時が私が私と分離し始めた頃何だろう。

 夏の京都まではそんな事無かったはずだ。
 そうするとあの時の調整の前後辺りが怪しくなる。
 だがわざわざ私を分離するようなことをするだろうか。
 そのつもりが無くても手違いでおきたのか、そもそもそれさえも計算のうちなのかもしれない。
 だから、マスター連中は嫌いなのだ。

 ふと気付いたら、本体が居なくなっていた。
 寝落ちしたようだ。
 彼女はエル・フィンとは別に彼女としてのステーションでの仕事がある。
 無意識にそちらに行ったのだろう。

 改めて端末を読み進む。
 取りあえず知識は吸収した。
 あとは実地でやってみるだけだ。

 取りあえず休むとしよう。
 その前に本体に対してブロックをいくつか作る。
 幾ら繋ぎ直したばかりで感知しやすいとはいえ、あまり感知し過ぎると混乱するのはエル・フィンの記憶からも分かっていた。
 そしてそのブロックを確認して、安心する。


+++++++++

ま、こんな感じですかね、リリアナさんの登場は。
意識をたどって行って変な気分になりました。
やっぱり彼女は私だけど違うんですよね。
エル・フィンが自分自身なのに違うように。

上の人の統合をどうやってやるか私は知りません。
でもリリアナは分かっているみたいです。
もっとも今エル・フィンがポッド内でディープスリープ状態にされているので、出来ないようなんですけど。
その辺りがイマイチどうなっておるのやら、です。

ちなみにエル・フィンの場合は最初の登場はもっとぼ~~~っとした感じでした。
自分が存在するの気付いて「あれ?」見たいな 苦笑
そーいえばその辺り書いて無いなぁ。
今更ながら書けるかなぁ?
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なに見え遠足三期生です。
参加した後に起こった色々な「上」及びその関連のことを書いてます。
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