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ただの物語 Dark Age5

さつきのさんところに先出したものの、こちらヴァージョンです。

そうそう、当時の名前思い出しました。
『エルシフォン』通称が“エルス”です。
なのでここから先は全部自分の名前はこれに変更です。

 これはただの物語です。
  さらっと流して下さいね? 

++++++++++

 学院長室をノックすると、中から応えがあった。
 失礼します、と声をかけて、中に入る。
 そこにはこの前の話し合いにて満場一致で学院長になった銀髪の先輩が嫌々ながら、しかし手際よく仕事をこなしていた。

「ありがとうございました。読み終わりました」

 そう、借りていた分厚い書物を示してそう言う。

「ああ、書棚に戻しておいてくれるかい。ついでに学院長職も代わってくれると嬉しいんだけど」
「……何言ってるんですか、まったく」

 背後の書棚に書物を戻した後、振り返って呆れてそう言う。
 この先輩は何かあるたびに学院長職を「代われ」と行って来る。
 冗談ではない。
 いい加減腹をくくってほしいとしみじみと思う。
 もう一人の候補として挙げられてから、どれだけ苦労して押し付けたと思っているのか。

 ふと眼鏡の曇りが気になって一度外す。
 敏感な感覚を抑えるためのリミッターであるため、通常はそう簡単に外す気にはなれない。
 しかしこの学院長の居る場所なら変なものを見なくて済むため気が楽だ。
 だが、次の瞬間に見えたものに驚く。

「先輩……いや、学院長。なんですか、それ。妖精ですか?」
「エルス、これが見えるのかい?」

 学院長は仕事の手を止めた。
 その左の肩口に小さなペリドット色の光が止まっている。
 まるでホタルのように儚いが確実にそれはそこにあった。
 
「妖精とはちょっと違うかな。物心ついたころからいるんだよ。でも私以外に見えたのは君が初めてだな」

 学院長はそう言ってほほ笑んだ。
 確かに他の人から学院長に妖精が付いている、という話は聞いたことがなかった。 

「ずいぶんと希薄な……。自分もリミッターなしでないと駄目ですね」

 念のため眼鏡をかけ直して目を凝らすが、どうしても見えない。
 リミッターとはいえ、普通の人よりは見えるものはある。
 その状態で見えないとなると、かなり存在として危ういということになる。

「そう、会話もほとんどできなくてね。ようやく私の名前を覚えてくれたかどうか、っていうところだよ」

 そう言うと学院長は愛しげに指先に蛍をとまらせて笑う。
 ふと、そのほほ笑みが何かと重なった。
 何か。
 いや、何時か、だ。 
 一瞬何かにとらわれかけて、ハッとする。 
 学院長は光を自分の肩口にそっと戻して、仕事を再開した。
 それを見て、一礼してその部屋を辞去した。


 扉を出て研究室に戻りながら、自分の先ほど引っかかったものに思いを馳せる。
 なんだかすごく見た覚えがあった。
 今ではなく、はるか昔。

 前世を覚えている、といっても全てが思いだせるわけじゃない。
 前になればなるほど思い出は希薄だ。
 思いだせないこともはるかに多い。
 それでもどこか引っかかって気になる。

 そしてふと、それがいつか感覚的に分かった。
 はるか昔、あの方と自分、そしてそれぞれのツインと会ったことがあった、その時。
 確かあの方は自分のツインをあのように微笑んでみていた。
 木々は揺れ、光が差し込み、歌が……。

 ああ、だからあの人は独りで大丈夫なんだ。
 独りではないのだ。
 いつも一緒なのだ。
 だから……。

「よぉ!エルス、探したぞ、こんなところに居たんだ」

 いきなり声をかけられて思索が破られる。
 #####だ。
 先ほどまで捕まえていた感覚が霧散する。
 そのことに思わず気持ちが急降下する。 

「何の用だ」

 思わず冷ややか視線と口調で対応となる。
 そのことに気をのまれたらしく、一瞬口ごもる。

「いや、その、今晩飲みに行く話」
「断る」

 苛立ちと一緒に一言吐き出してまた足早に歩き始める。

「えええ~~~??さっきOKっていったじゃん。飲みにいこーよー」
「気が変わった」
「@@@@も一緒に行くって話だよ」
「二人で飲んでこい」

 そう言って縋って色々言う####を無視して足早に歩き続けて、研究室に入り鼻先でドアを閉めてやった。
 扉の向こうから「いって~~」という声が聞こえる。
 それにちょっとだけ気を良くし、先ほどつかみかけたモノを取り戻そうと感覚を伸ばす。
 だが、あのとき届きかけたそれは二度と現れてくれなかった。

 なんだろう。
 とても大切なことだったのに。
 確かに思い出したと思ったのに。

「仕方がないか」

 取り逃したものを何時までも追っていても仕方がない。
 そう割り切って、机に戻る。
 そうして魔法研究の続きに戻った。 

++++++++++

という感じがこちらにありましたw
ちなみ、結局この日は拉致られて(笑)、3人で飲みに行ったそうです。
きっとまたレイを冷ややかにいじめまくったに違いない 苦笑

ちなみにさつきのさんの方は「【銀月外伝】 Dark Age  ~妖精の囁き~」にてアップ済みです。
本当に何回目の連動企画だろう 苦笑

あ、ちなみにwakka○さんとこの連動・ルーシェ踏みつけ事件の「枯葉」もあるのだが、これは明日アップしますね。

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Author:たか1717
なに見え遠足三期生です。
参加した後に起こった色々な「上」及びその関連のことを書いてます。
妄想かもしれないこの話、楽しんで頂けるとありがたいです。

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