スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

水晶薔薇庭園館綺譚 55 CBのルー(7月中旬)

 バンッ!と扉を開いて、ルーが勢い良く入ってきた。

「フィンっ!他に服は無いのかっっ!!」

 開口一番そういう。
 ワンピースを着たルーは女の子らしく見えた。

「へ~、似合うじゃない。さすがティーラの見立ては間違いないね」
「でしょ?」

 嬉しそうに後からついてきたティーラが言う。
 それをルーはイライラと聞いていた。

「………可愛い」

 ぼそりと扉付近で待っていたウィリアムがルーを見て無表情にそう言う。
 それを聞き咎めて、ルーは彼を一度睨んで、こちらを向き直る。

「五月蠅いっ!こんなぴらぴらした服着てられるかっ!フィン!お前の服を貸せっ!!」
「ん~~~、女性の服なら幾らでもどうぞ。でもサイズ合うかなぁ」
「そーじゃないっ!お前わざとはぐらかしているだろっ!!おれはこういう服は苦手だっ!」
「慣れです。慣れてください。君は女の子なんだから。
 まずは落ち着いてお茶でも飲んだら?」

 そうにっこり言うと、勢いよくソファーに座り、行儀悪く足を組む。

「ルー、スカートなんだからさぁ」
「るさい!こんな服着せるなっ」

 こちらが言うと怒鳴り声が帰ってきた。
 やれやれ、どーしたものかなぁ。

++++++

でもルーは何だかんだと言いつつ、ティーラさんの着せ替えには抵抗できないのでした 笑
んで、フィンに八つ当たり~ww

ルーは基本戦闘員でしたので、あまりというか全然女性らしい服を着て無かったです。
なので、フツーに活動的なパンツスタイルじゃないと、落ち着かないみたい。

が、ティーラさん&フィンは
「女の子らしく♪」
と言うことでワンピとか着せてました 苦笑

この頃は未だCBへ仮退院していたみたいです。
ウィルさんも一緒~。

この辺りからルーの意思がはっきりと感じられるようになりました。
それまでは心が凍っていて、色々と出てなかったんだなって思ったことでした。

スポンサーサイト

水晶薔薇庭園館綺譚 番外 上のルーの6と7の間に 

 ふと目が覚めた。
 辺りは暗い。
 隣にティが寝ている。

 この妙な感覚は……。

「エルス?」

 気付いて声をかけられる。

「ティ、ルーが……」

 それだけ言っていきなり吐き気に襲われる。
 慌てて洗面台に走る。

 自分の吐き気じゃない、ルーのだ。
 本体を通して共有してしまった。

 一通り吐き終わるまで、ティが側についていてくれた。
 最期に水を渡されて、それで口をゆすぎ、更に飲んで落ちつく。

 力が抜けると同時にティに抱きかかえられる。
 それに安心する。

「ルーが、ダメ、なんだ。近くにいるのに受け入れられないんだ」

 ぼんやりとそう言う事を言う。
 ティも分かっているのだろう、何も言わない。

 ティの後ろに手を回して、ぎゅっと抱きしめる。
 ここにいる、のを改めて確認する。
 その安堵と言い、存在の嬉しさを改めてかみしめる。

 ルーはこれが分からない、受け入れられない。
 怖がって拒否をしている。

「ごめん」

 そうティに言う。

「お前が悪いわけじゃない」

 そう言われれる。
 分かっている。
 でも言わずにはいられない。

 側にいるのに、受け入れてもらえない辛さを感じているだろう、もう一人の相手に向かって。

「ごめんね、愛しているよ」


++++++

ルーがウィルさんを拒否している最中に、こんなことがありました。
どーもエルスが共振しちゃって、ぶっ倒れていた orz
いや、本体も倒れてましたけどね。

んで、しばらく代わり?にティさんにべたべた甘えていました~ (遠い目

でもフィンは何も感じず飄々と仕事に行ってました。
さすが私のラスボス 笑
一筋縄ではいかないわww

水晶薔薇庭園館綺譚 54 前準備(5月中旬)

 クローゼットの服を全部出したんじゃないか、と言うくらいの広げ様だった。
 実際に全部出したんだと思う、これは。

「ん~~~~、やっぱりこれもいまいちな感じがする」

 僕に服をあてて見て、そう不満げにティーラが言う。

「別にね、訪問先はリュシの島だし、いつもの仲間だから、そんなに気合を入れる必要はないから、似合いそうなのを見つくろってくれればいいんだけど」
「ダメ。せっかくドレスアップ出来るんだから、みんながびっくりするくらい綺麗にしなくちゃ」

 そう真剣に言われて、思わず黙る。
 えーと、何でそこまで?と思ったけど、その迫力はそれを聞くのを憚られた。

「やっぱり、新しいドレスを買いましょうっ!」
「は?えーと……、そこまでしなくても……、ティので似合いそうなのを貸してくれれば」
「ダメだってば。私とフィンでは似合う服が違うのよ?私の服を着せても似合わないし、全然美人にならないもの。
 どうせならこの際、買った方が良いわ。
 今後必要になると思うから」
「あのね?」
「大丈夫!私の働いた分で買うから。ね、リリアナになってステーションまで買いに行きましょうっ!」

 言われて思わず絶句する。
 女性体でステーションに服を買いに行くのか?
 思わず一瞬躊躇してしまう。
 服を買いに行く、と言うことに関して、だ。
 それ以外は全然平気なんだけど。

「あのね、今後必要になるってことはないと思うんだけど……。それに僕が女性体になったら、誰がティーラをエスコートするの?」
「大丈夫よ。フィンが女性体になったら、私が男性体になってエスコートするから。
 その時に自分のツインがどれだけ美人か自慢したいもの」

 あっさりそう言われて降参する。

「分かったわ」

 そう言って女性体に変る。
 すると嬉しそうにティーラが微笑んだ。

「じゃあ、行きましょうか」

 そう言って手を取れれて、ステーションに連れて行かれた。

++++++

えーとね、説明。

オーリィさんやデオンさんに女性体をみせた、つー話をしたら、何故がリュシが異常に萌え?て
「女性体のフィンを見たいっ!」
と言いだしまして。

そんでちょっとドレスアップして訪問する事になったのでした。

ちなみに仕事中は基本フィンは男性体で接しています。
新しい仕事仲間に対しては。

んで、そのドレスのコーディネイトを頼んだら、ティーラさんの大張り切りで……。
上記のことになったのでした~。

まあ、フツーの男なら、ヤロー見るよりは女性を見たいわね。
例えツインさんがいたとしても 苦笑

で、結局イブニングドレスみたいのを買って、訪問したんだよね……。
髪型もいろいろいじられて、更に薄化粧までして。

どーやらそれがリュシの好みにあったらしく、すげー嬉しそーで、デレデレしてました。
よかったね……。
でも中身はアレだからね……・。

まあ、そんな訳で仲良く仕事しているよ。
スパルタしているけどね 苦笑

水晶薔薇庭園館綺譚53 旧友との会話(5月上旬

「エル・フィン?」

 廊下を歩いていたら、いきなりそう声を掛けられて振り向く。

「デオン…」

 そう、そこに居たのはデオンだった。
 少し雰囲気が違っていたが。

「今はもう“デオン”じゃないんだがな」

 元僚友はそう言って笑った。

「それを言ったら、僕だって“エル・フィン”じゃない」
「確かに。それを言ったらおしまいだな」

 そういて彼は笑った。

「珍しいね、グレースがこっちに居るなんて」
「まあね、仕事だ。そう言うお前こそ、今から何処に行く気だ?」
「僕は勤務が終わったから帰る途中だよ」
「じゃあ、途中まで一緒に行くか」

 そう言って肩を並べて歩き出す。
 ヴェール時代とはちょっと雰囲気は違うけど、その前からアシュを通じて面識はあったために、微妙な違和感はあるものの、受けれがたいと言う感じはしない。

「そう言えば、アシューに聞いたんだが、ヴェール時代の同僚に悪戯をしたって?」
「うん、女性体になってドレスアップして会いに行って、ついでにハグとキスしてきた」

 そう言うとグレースはちょっとビミョーな顔をした。

「それは……、酷な事をしたな」
「そう?でも昔ヴェール時代の同じ部隊に居た時にされた悪戯を思えば、全然可愛いものだよ?
 こっちは書類の間に飛び出すおもちゃを仕込まれたり、音の出る動き回る物を仕込まれたり、引き出しや色々なものを接着されたり、書類を背中にピン止めされそうになったりしたんだから。
 その苦労を考えたら釣り合いが取れると思うな」
「そんな事……、任務中にか?」
「さすがに作戦中は無かったけどね。基地勤務の事務処理の時は大抵何かあったな。ほぼ毎日1回は必ず」

 そうして何もない日があると次の日にとんでもない事をしでかしたのだ。
 そう言うと更にグレースは微妙な顔をした。

「誰だ?そんなことする奴」
「オーリィ、オーディンだよ。ずーっと軍曹だった」
「そう言えばそう言う名物男がいるとは聞いていたな」

 そう言われて、へえ、と思う。
 相変わらずこいつの情報網は侮れない。
 通常他部隊の事などあまり外の部隊には流れないのだ、合同演習等をしない限り。

「それにしても、ドレス着て、か。今のお前だってあのころに比べれば、ギャップがあって戸惑うのに」
「グレースは平気なのにねぇ」
「いや、一度アシューと一緒に見舞いに行ったときなどは、さすがに面食らったぞ」
「そうだったっけ?」

 思い返すとそうだったかも知れない。

「しかもいきなり女性体で会いに言ったのか?」
「その前に一度マスターのところで会っているんだけどねぇ……」

 そう言うとそれでもグレースはため息をついた。

「そんなに違うのか、一度見て見たい気もするが……」
「あら、女性体に変るくらい、直ぐにできるわよ」
「フィン……、お前、いきなり変わるなよ」

 女性体に変った私をグレースは呆れきった様子でこちらを見る。

「見てみたいって言ったのはグレースじゃない。期待にこたえてクレームが来るなんて割に合わないわ」

 そう言って彼を睨むと、彼はやれやれ、といった様子でこちらを見た。

「これでドレス着て……」
「そうよ。面白かったわ」
「本当に酷な事をしたな……」

 彼は頭を抱えんばかりにそう言った。
 そして改めてこちらを見ると、にやりと笑った。

「ま、これはこれでエル・フィンの双子の妹とでも思えば、なんともないか」
「その切り替えの速さは素敵ね、さすがだわ」
「褒められてもあまり嬉しくないな」
「失礼ね」

 そう言う話をしたところでポータルに来た。

「じゃあ、私はこれで。今度うちにアシュと一緒に遊びに来て。お茶菓子くらいは用意しておくわよ」
「おう、その内にな」

 そう言って彼とは別々のポータルに行ったのだった。

++++++

と言う訳でグーレス(デオン)さんの反応はこんなもんでしたww
まあ、制服姿で、ドレスじゃないのも、順応が早かった原因かもしれません。
ドレス姿だったら違ったかな~??

一度ドレスで会いに行くか??

ちなみにアシュならば、にこやかに笑ってスルーするか、
「わー、すごーい」
と喜んで手を叩いて終わるかどっちかだな。

鈍いので気付かない可能性もあるが。

水晶薔薇庭園館綺譚 52 悪戯(5月上旬)

 物陰からそっと窺う。
 後ろでしーちゃんが嬉しそうににやにや笑っている。
 うん、大丈夫。
 気付かれてない。
 
 なのでこちらの方にちょっと来たその瞬間を狙った。

「会いたかったわ♪オーリィ!」

 そう言って首に抱きつく。
 ブルースピネルの瞳が大きく開かれ、一瞬固まる。
 その隙をついて、ほほにキスまでしてみた。

「うわぁぁぁぁぁっ!!」

 次の瞬間そう叫ぶと彼はいきなりこちらを突き飛ばした。
 あまりの強さに一瞬転ぶかと思った。

「もうっ!なによっ!!失礼ねっ!」

 思わず腰に手を当てて仁王立ちする。
 
「エル・フィンっ!お前っ!なんだその格好!!」

 オーリィは慌て居るためか、昔の名を呼んだ。

「可愛いでしょ?ティーラと色違いのおそろいなの」

 そう言ってくるりと一回転して見せる。
 更にオーリィの目が見ひらかれる。

「まさかティが、私のツインが選んだ服を似合わないとか言わないわよね?」

 にっこり笑ってそう聞く。
 襟もとと裾にギャザーのフリルの入った水色のワンピースはそこ以外シンプルなシルエットなので、結構気に入っているものだ。
 靴もちゃんと服に合わせて気合を入れてヒールを履いてきた。
 ティも似合うって言ってくれたのに。

「じゃなくて、その、何を考えているのだ?」

 未だに動揺しまくりのオーリィに飽きれる。

「何よぉ、昔は散々くだらない悪戯仕掛けてきたくせに。自分がされるといやなの?」
「そうじゃなくて」
「ふふふ、大昔の仕返し?」

 にっこり笑って言うと、彼は脱力したようだった。

「エル・フィン、それはちょっと酷だよ……」

 苦笑いというか、呆れていると言うかひきつった様子でニールス様がそう助け船を出す。

「だからぁ、ちゃんと女性モードで来たじゃない。男性モードでは着ないわよ、ドレスなんて」

 そう言ってから思わず後ろを睨む。

「そこでいい加減笑い転げているの辞めません?セラフィト様」
「だって、お前……、く、苦し…」

 そう言うとセラフィト様はまた笑いだした。 
 先ほどから一人でずーっと後ろでげらげらとお腹を抱えて笑っている。

 オーリィの場所を聞いた時はちゃんと丈の長い上着を来て、ドレスと分からなくしていた為に、どうやらびっくりもしたようだった。

「ギャップ…、が…、エル・フィンと…・・」

 そしてまだ笑いの発作が止まらないみたいだった。
 ようやくそれだけ途切れ途切れに言う。
 それに呆れる。

 そうして再びニールス様を見ると、こちらは先ほどから笑っていいのか呆れたらいいのか困っている様子だった。

「……笑ってもいいですよ?ニールス様。セラフィト様は笑いすぎですけど」
「いや、笑うのも失礼かな、と。一応似合うから。
 ただエル・フィンと顔がほぼ一緒だから、その、何て言うか・・・・・」

 そう言って困っていた。
 そんなに困るものだったのか、と改めて思う。

「ま、いいわ。オーリィの驚く顔が見たかったから、これで成功ってことで♪
 しーちゃん、帰ろう?」

 そう言うと物陰で笑ってみていた静から、持ってもらっていた上着を返してもらう。
 ハイカラーの上着を着ると、このワンピがほぼ隠れてしまう。

「じゃ、失礼します♪今度は男性モード出来ますので、呑みに行きましょうね、オーリィ、ニールス様」
「俺は女性モードでも構わないぞ、だからいつでも来い」

 そう応じたのセラフィト様だった。
 ようやく笑いの発作が治まったらしい。
 でも笑いすぎの余韻をまだ残していた。

「ふふふ、ではセラフィト様とは女性モードでw」

 そう言うと静とそこから帰ってきた。

++++++

そうしてしばらくオーリィさんは、壊れてしまったのでした~ 苦笑
擦り合わせの時の反応が、本当に動揺しまくっていて、なんとも言えないモノがありました。

いや、そこまで酷い反応するとは思わなかったよ、私も。

まだお披露目してませんが、惑星ヴェール時代はそれこそ本当にくだらねー悪戯をすごいされてましたw

書類の間に飛び出すおもちゃ仕込まれたり、引き出しを接着剤でつけられたり、背中に書類をピン止めされそうになったり、泣いて動くおもちゃが机の上に置いてあったり……。
何処の小学生の子供ですか、ってのがてんこ盛り。

なのでその仕返しに行ったのですが。

ちなみにこれを読んだマスターが、オーリィさんを飲みに誘ったらしいのですが、元々お酒が弱かった上に、動揺しまくった為に、すぐにつぶれたそーです。

あはははは^^;

それでこれ以来、何かあるとオーリィさんに
「女性体になるよ」
と言うのが脅し文句に使われることとなったのでしたw

ちなみに公開が遅かったのは色々とあったからです♪
特に動揺が収まるのを待ってみましたw

今は仲良く仕事してます♪

- 1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31 - - -
04 06
最新記事
FC2カウンター
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
プロフィール

たか1717

Author:たか1717
なに見え遠足三期生です。
参加した後に起こった色々な「上」及びその関連のことを書いてます。
妄想かもしれないこの話、楽しんで頂けるとありがたいです。

検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。